今年2月、メンバーの松野莉奈が急逝するという悲劇に見舞われた“エビ中”こと私立恵比寿中学が、7人体制での春ツアー「私立恵比寿中学 IDOL march HALLTOUR 2017~今、君とここにいる~」を行った。あまりにも辛い経験をした彼女たちは、新体制でツアーを行うことをどのように受け止めたのだろうか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.133で、星名美怜はこう語っている。
「見た目は完全に7人になってしまってるわけだけど、7人体制って周りからも観られるっていうのは自分たちもちょっと受け入れがたいところがあって。だから春ツアーも自分たちがどうステージにたてばいいかわからなくて、リハーサルのときも本番を迎えるのがちょっと……少し怖いなって思ってるところがありました」
ステージでは、松野が担当していたパートを歌う際に、「いろいろ考えちゃって一瞬ウッとなる時はありました」と語る星名。しかしそんな感覚も、徐々に変化してきたそうだ。
「ツアー最終日も、莉奈が安心してエビ中はこれでいいんだって思ってもらえるようなステージにしたいな、悲しいっていう気持ちよりも莉奈に対しての感謝も伝えられるようなライブにできたらなって思ってたので。『エビクラシー』も7人スタートのアルバムってことになってますけど、それでも8人のアルバムなんですよね」
5月に発売したニューアルバム『エビクラシー』は、グループ史上初となるオリコン1位を獲得。真山はその時のことについて、
「私、1位を獲ったって聞いたとき、莉奈がくれた1位だと思って、莉奈のお母さんに会いに行きました。それで『1位獲れました!』って言ったら、ホントに自分のことのように一緒に喜んでくれて。『ホントによかった。歌番組も泣いちゃうけどいつも観てる』って。それを聞いたときはうれしかったです」
と、語っており、7人になったエビ中メンバーのもとには、常に松野が寄り添っているようだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.133(2017年8月24日発売/太田出版)
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