「まじめなアイドル、まじめにアイドル」というキャッチフレーズを持つ“ゆっふぃー”こと寺嶋由芙が、ニューシングル『知らない誰かに抱かれてもいい』を11月8日にリリースした。アイドルとしては非常にセンセーショナルなタイトルだが、ゆっふぃーは王道アイドルの道を捨ててしまったのか? 『クイック・ジャパン』vol.134で、寺嶋はこう語っている。
「『天使のテレパシー』で好きな人との出会いを歌って、『わたしを旅行につれてって』では両思いに。通常の私なら次は結婚だと思うのですが、三部作の最後は新しい一面を見せたくて。大好きな松浦亜弥さんの『LOVEL涙色』みたいな曲が私にもほしい! と失恋の曲をお願いしたんです。初めは歌詞に驚きましたが、いい意味でキャッチフレーズを裏切れたと思います」
PVでは髪を切ったり、シックなバーに行ったり、別れたシチュエーションを細かく設定して、できるだけ大人っぽさを出したという寺嶋。最近はグループアイドルが全盛だが、ソロで活動することについてどう考えているのか?
「最近ソロアイドルはあまり多くないですが、やりたいことがダイレクトに表現できるので自分には合っていると思います。ゆるキャラグランプリではお客さん側で号泣していたのに、今は司会をさせてもらっていて。非常に個人的なヲタ活をソロならやらせてもらえるので、本当に幸せ者です」
ゆるキャラが大好きで、アイドルとゆるキャラを繋ぐ「ゆるドル」として各種キャラクターイベントに出演する寺嶋は、
「数年前は普通でまじめな自分に悩むこともあって……でも、今はそれが強み。これからも『まじめ』は変わらないと思います。私、みうらじゅんさんのアイドル版になりたいんです。ご一緒するといつも楽しそうで、こっちまで楽しい気持ちになります。苦労を見せず、自分の好きなものを突き詰め続けて周りを楽しませている姿に憧れます」
とのこと。ニューシングルではイメージを裏切ることに挑戦した彼女だが、王道アイドルの道を全うする気持ちは失っていないようだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.134(2017年10月24日発売/太田出版)
【関連リンク】
・『クイック・ジャパン』vol.134
【関連記事】
・きゃりーぱみゅぱみゅ「自分はどう考えてもアイドルじゃない」
・乃木坂・生田絵梨花 ミュージカル志望の少女はなぜアイドルに?
・超美形集団「夢みるアドレセンス」はアイドルブームを終わらせる?
・9人組アイドル「私立恵比寿中学」にリーダーがいない理由は?