新井英樹原作の『愛しのアイリーン』が実写映画化されることが決定。安田顕主演で2018年秋に公開される。
『愛しのアイリーン』は、『宮本から君へ』『ザ・ワールドイズ・マイン』と並ぶ新井英樹の代表作。新井は、文具会社の営業マンから漫画家へ転身し、1989年に『8月の光』で漫画家デビュー以来、社会に蔓延る様々なテーマを容赦ない人間描写と圧倒的な世界観、痛烈なメッセージ性で描き続けてきた。1995年に連載が始まった同作は、吹き溜まりのような寒村に突如現れた外国人妻・アイリーンと、彼女をとりまく人々の欲望の姿を描いたもので、連載開始から23年を経て、ついに映画化されることになった。
主演の安田顕は、クズにして無垢、強暴にしてキュートな宍戸岩男を熱演。夏パート、冬パート、フィリピンロケなど、長期間の撮影を経験した安田は、2016年の『俳優 亀岡拓次』以来の単独主演作について、「今はただ『この映画に参加できて本当に良かった』という気持ちがすべてです」と語っている。
一方、監督の吉田恵輔は、新井の作品の大ファンで、「監督になる前から、絶対自分が映画化すると夢見ていた作品。監督になって12年、夢が現実になった」と、同作を撮ることが念願だったことを告白。新井英樹も吉田のファンであり、これまで一度も叶わなかった新井英樹作品の史上初の映画化が“相思相愛”で実現した。
『愛しのアイリーン』は2018年秋、全国ロードショー。
【関連リンク】
・映画『愛しのアイリーン』公式サイト
・愛しのアイリーン[新装版]上-太田出版
・愛しのアイリーン[新装版]下-太田出版
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