4月3日(火)に東京・渋谷の「Loft9 Shibuya」にて、作家・編集者の末井昭のトークライブ「末井昭アワー vol.1 夫婦で『生きる』という『たまもの』」が開催される。
末井は2014年に著書『自殺』で第30回講談社エッセイ賞を受賞し、現在、自伝を映画化した『素敵なダイナマイトスキャンダル』が公開中。3月2日には『生きる』(太田出版)を刊行した。『生きる』は、数々の修羅場を経験してきた末井が、自らそこから導いた格言138を著したものだ。
トークライブの対談相手は、妻であり写真家・映像作家の神藏美子。前夫との結婚時代に末井と知り合い恋愛関係に陥った神藏は、3月7日に自らの心の揺れを描き切ったドキュメンタリー的作品『たまもの』を発売しており、夫婦揃っての新刊イベントとなる。ゲストに高橋源一郎、進行役として岡映里も出演する。
互いに伴侶がいるなかで神藏と結ばれた末井は、どうやって夫婦の信頼関係を築いたのか? 『生きる』にはこのように描かれている。
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神藏さんは嘘がつけない人でした。思ったことは何でも言うし、お世辞は言いません。それに反して、僕は嘘ばかりついてきました。2人で一緒に暮らすようになったとき、「お互い嘘をつかないこと」という約束をしました。彼女は元々嘘をつかないので、それは僕に対する枷(かせ)です。しかし、僕も嘘のない生活をしたいと思っていたのは事実です。
嘘は自分を弱くします。千石さん(※編集部注:聖書研究会「イエスの方舟」の責任者の千石剛賢氏)は嘘について、『夫婦の中に嘘が生じたとします。たかがちょっとした嘘ぐらいと思われるかもしれませんが、ちょっとであろうとそっとであろうと夫婦の中に嘘が入り込みますと、もうどんなにがんばっても、その夫婦にはしあわせは絶対に訪れません』と言い切っています。
僕にとって嘘のない生活は初めてで、最初は都合の悪いことはすぐ誤魔化していましたが、だんだん嘘のない生活に慣れてきました。それはものすごく快適な生活でした。
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トークライブ「末井昭アワー vol.1 夫婦で『生きる』という『たまもの』」は、2018年4月3日(火)、Loft9 Shibuya(渋谷区円山町1-5 KINOHAUS キノハウス 1F)にて開催。19:00開場、19:30開演。入場料は当日2000円(税込・要1オーダー500円以上)。
【関連リンク】
・末井昭アワー vol.1 夫婦で『生きる』という『たまもの』」
・生きる-太田出版
・たまもの-筑摩書房
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