怪奇マンガの歴史を振り返る「米沢嘉博の『戦後怪奇マンガ史』」展

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6月1日(金)より、東京・御茶ノ水の「米沢嘉博記念図書館」にて、戦後の怪奇マンガを紹介する企画展「米沢嘉博の『戦後怪奇マンガ史』展 ~怪奇・恐怖マンガの系譜 1948-1990~」が開催されている。

この企画展は、米沢嘉博氏(1953~2006)によって書かれた『戦後怪奇マンガ史』(鉄人社)に準拠する形で、戦後の怪奇マンガを紹介するものだ。米沢氏は、明治大学在学中より批評集団「迷宮」に参加し、1975年の第1回コミックマーケットに創立メンバーの1人として参加。1980年から2006年までコミックマーケット準備会代表を務め、現在の同人誌即売会コミックマーケットの理念を形作った。2009年に米沢氏の蔵書が遺族によって寄贈され、マンガとサブカルチャーの専門図書館である「米沢嘉博記念図書館」が開館した。

『戦後怪奇マンガ史』は、1989年から90年にかけて『ホラーハウス』(大陸書房)で全46回連載されたものに、描きおろしの解題および資料を加えたものだ。会場には、同書で紹介された貴重な貸本・雑誌・単行本など約70冊をはじめ、ムロタニツネ象の「地獄くん」「地獄人形」マンガ原画、日野日出志の「蔵六の奇病」ほか、地獄の絵草紙シリーズ複製イラスト、米沢嘉博(さわひろし名義)主宰の同人誌『グロッタ ~グロテスク・マガジン~』などが登場。さらに2階閲覧室には怪奇マンガコーナーが設けられている。

「米沢嘉博の『戦後怪奇マンガ史』展 ~怪奇・恐怖マンガの系譜 1948-1990~」は、2018年6月1日(金)~9月30日(日)まで、明治大学 米沢嘉博記念図書館(東京都千代田区猿楽町1-7-1)にて開催。開館日・開館時間は、月・金14:00~20:00、土・日・祝12:00~18:00(火・水・木曜日休館。祝日の場合は開館)。入場料は無料。

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米沢嘉博の『戦後怪奇マンガ史』展 ~怪奇・恐怖マンガの系譜 1948-1990~

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。