吉沢亮 「主演も脇役もやりたい。どっちかだけというのは嫌なんです」

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2011年に『仮面ライダーフォーゼ』に出演して一気に知名度を上げた吉沢亮が、7月にスタートした『GIVER 復讐の贈与者』(テレビ東京系)で主役を務めている。今年4月には『ママレード・ボーイ』で主演を務めたばかりの吉沢だが、少女マンガ原作モノでの待望の主役は、いったいどのような思いで臨んだのか? 2018年6月15日発売の『クイック・ジャパン』vol.138で、吉沢はこう語っている。

「ずっと報われない男とか、咬ませ犬的な役柄ばかりだったので、王道の二枚目役は初めてで。自分にできるのかな?という不安はあったんですけど、楽しかったですね。やっぱりキャーキャー言われたいじゃないですか! ズルいなと思ってましたよ、山崎賢人君とか、キラキラしやがって(笑)」

そのルックスから考えれば、正統派イケメン俳優の王道を進んでもおかしくないものの、“咬ませ犬”や“中二病”などの役が多かった吉沢。昨年公開された『銀魂』は好評を博し、まもなく続編が公開されるが、福田雄一監督率いる現場はなかなかハードだったようだ。

「『銀魂』の撮影のときなんてもう死にたかったですもん。自分がふざけられるような役柄でもなかったし、周りは面白い人ばかりだし、その中で自分はなにもできない、なんで福田組に呼ばれたんだろう、ここにいる意味あるのかよ!? みたいに感じていて、キツかったです」

そんな吉沢が『GIVER 復讐の贈与者』で演じるのは、「感情を失った非情な復讐代行業者」という難しい役柄。俳優の中には、役にどっぷり入り込むタイプも多いが、吉沢は「役は役、と思っているタイプ」「役を引きずることも全然ない」そうだ。

「(役に)没頭している瞬間というのはないです。それこそ感情を爆発させるようなシーンでも、今のはちょっとセリフのスピード早かったかなと思いながら、ウワーッと泣いてたりするんです。自分の感情を、芝居とは関係なく表に出せるのが一番強いんでしょうけど、僕は多分それができない人間なんです」

6月には映画『猫は抱くもの』が公開され、8月17日からは『銀魂2』も公開される吉沢だが、今後の目標については、

「月並みですけど、主演としてど真ん中にも立てるし、脇でもしっかり存在感を残せる役者になりたいです。どっちかだけというのは嫌なんです。その両方をどちらもちゃんとできる人になりたいなと思います」

とのこと。本人は「脇でもしっかり」と述べているが、これだけの存在感があれば、今後は自然と“ど真ん中”で演じることが多くなりそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.138(2018年6月15日発売/太田出版)

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『クイック・ジャパン』vol.138

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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