独自の作風を確立した2つの出会い注目 『ゴッホ展』

カルチャー
スポンサーリンク

10月11日(金)より、東京・上野の「上野の森美術館」にて、強烈な色彩で観る者を魅了する画家、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~1890)の展覧会『ゴッホ展』が開催される。

かつて日本企業が50億円以上の値で購入したことで話題になった『ひまわり』を始め、『糸杉と星の見える道』『星月夜』『アルルの跳ね橋』『ジャガイモを食べる人々』など、数々の名画を残したゴッホ。同展は、オランダで交流した「ハーグ派」、フランスで目にした「印象派」というふたつの出会いに焦点を当て、ゴッホ独自の画風がどのようにして生まれたのかを明らかするものだ。

画家を志した当初、ゴッホは独学で絵を描いていたが、ハーグ派と交流することによって専門的な技術を習得し、本格的な油彩画にも挑戦。さらに弟テオの勧めでパリに移り住んだ後は、ピサロ、ドガ、ゴーギャン、スーラら、ポスト印象派と呼ばれる画家たちと交流し、彼らが描く作品に触れることで、鮮やかな色づかいが特徴的な独自の作風を確立した。

会場には、世界各国から集められたゴッホの作品約40点が登場するほか、ハーグ派のマウフェ、ラッパルト、印象派のモネ、ルノワール、ピサロなど、彼に大きな影響を与えた画家による作品約20点を展示。画家としてはわずか10年しか活動しなかったゴッホの初期の画業から、ポスト印象派を代表する画家になるまでの劇的な成長過程を辿る。

『ゴッホ展』は2019年10月11日(金)~2020年1月13日(月・祝)まで、上野の森美術館(台東区上野公園1-2 JR「上野駅」徒歩3分)にて開催。休館日は12月31日、1月1日。開館時間は9:30~17:00(金、土は20:00まで)。観覧料は一般1800円。

※このページの画像はサイトのスクリーンショットです

【関連リンク】
ゴッホ展-上野の森美術館

【関連記事】
ZOZO前澤氏が123億円で落札した作品も登場 『バスキア展』
デジタルネイティブ女子が語る「離れてみることで気づくSNS疲れの要因」
大量の音楽を持ち運べる「iPod」は音楽の聴き方をどう変えた?
テレビ番組制作者時代の伊丹十三さん テレビの可能性を広げた規格外の番組作り

※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。