16歳のラップアーティスト・さなりが語る音楽・ネットとの関わり方

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16歳のラップアーティスト・さなりが、7月にアルバム『HOMEMADE』をリリースした。小2くらいからYouTubeを観たり、オンラインゲームをやっていたというさなりだが、音楽制作はいつから始めたのか? 2019年8月24日発売の『クイック・ジャパン』vol.145で、さなりはこう語っている。

「中1でフリースタイルをはじめ、中2で歌詞を書くようになって、中3で曲もすべて自分で作るようになりました。友達はいたけど、学校に行くのも面倒で、音楽ばかり作っていました。『歌ってみた』の動画を投稿してみたり、音楽に関わることはいろいろしましたね。なにかしら絶対にプレイヤーになりたかったんです」

作曲方法については、「動画を観て自然と学んだ」のだとか。ネットは、動画の再生回数やフォロワー数が気になるものだが、彼はあまり数字は気にしていないという。7月にはリリースしたアルバムは、すべて自宅で作り上げたというさなり。10月からはいよいよ全国ツアーも始まるが、今後はどのように活動していきたいのか?

「最近、『お前はヒップホップじゃねえよ』みたいに言われるので、次はガチガチのトラップのトラックを作ってみようかななんて思ったりもしています(笑)。ライブには幅広い方が来てくれているんですけど、そういう人がそれで踊ってくれたらすごくいいですよね」

ラップの世界には次々と新進気鋭のアーティストが登場しているが、“今”を切り取るのが命のラッパーにとって、16歳という若さは圧倒的なアドバンテージ。全国ツアーを経た彼が、日本のラップ界の新たな地平を切り拓いてくれそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.145(2019年8月24日発売/太田出版)

【関連リンク】
クイック・ジャパンvol.145

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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