1月9日(木)より、東京・南青山の根津美術館にて、“対”で制作された作品を紹介する企画展『〈対〉で見る絵画』が開催される。
東洋の絵画には、複数の掛幅からなる対幅や、右隻と左隻で1双となる屏風などが存在するが、それらは個々の作品としても成立し、場所や用途に応じて様々な飾り方をされる。場合によっては、別々の作品が対幅に仕上げられることもあり、制作者が構成した対幅か、所蔵者が組み合わせた対幅かよって、作品の意味は大きく異なってくる。この展覧会は、「対」となっていることで成り立つ作品を集め、その連続性、対比、独立性、さらに全体としての完結性など、見どころの多様さを楽しむものだ。
会場には、夜行性の梟と朝を告げる鶏の対比が面白い狩野山雪の『梟鶏図』、春と秋の名所を描いた『吉野龍田図屏風』、戦国武将などに愛された『龍虎図屏風』、室町時代以降に流行した日本独自の形式の三幅対、寿老に四季の景色を組み合わせた五幅対など、数々の名品が登場。鐔(つば)・目貫(めぬき)・縁頭(ふちがしら)などの刀装金具に表された対の図様も紹介される。
『〈対〉で見る絵画』は2020年1月9日(木)~2月11日(火・祝)まで、根津美術館(港区南青山6-5-1 東京メトロ「表参道駅」徒歩8分)にて開催。開館時間は10:00~17:00。休館日は月曜(1月13日は開館し、翌14日休館)。入館料は一般1100円。
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