少女漫画、ボーイズラブ(BL)等、様々なジャンルの漫画を執筆する漫画家・中村明日美子による漫画『Jの総て』が舞台化されることが決定。4月9日(木)から12日(日)まで、天王洲 銀河劇場で上演される。
〈1950年代、アメリカ合衆国。マリリン・モンローに憧れる、少年J.M.オースチンは、リストラされアルコール中毒になった父親に体を求められ、応じてしまう。そしてその現場を目の当たりにした母親は、父親を撃ち殺してしまう。
Jは一時は施設に入ったが、14歳の時カレンズバーグという女性に引き取られ、J.S.カレンズバーグを名乗ることになる。私立カレンズバーグ高等中学校に編入することになったJは、そこで理事長の甥である優等生ポールや、モーガンと交遊を深める。
しかしポールとすれ違い傷ついたJは、クラブのオーナーのアーサーに誘われニューヨークへ。そこでリタという女性に出逢う。
運命の人・ポールとの出逢いが、「J」の人生を変えてゆく…〉
『Jの総て』は、父と母を失い、寄宿舎学校で生活をする少年Jの姿を描いた“ボーイ・ミーツ・ボーイ・ストーリー”。「マンガ・エロティクスF」(太田出版)に連載されていた原作を、ほさかようの脚本・演出で舞台化し、中村明日美子が描く美しく艶やかで、官能的かつ退廃的な物語を、歌、音楽、ダンスなど、舞台演劇ならではの演出で舞台上にて表現する。中村明日美子の作品が舞台化されるのは本作が初となる。
主演の“J”を演じるのは「ツキステ。」卯月新役、「『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE」沢田綱吉役等、舞台を中心に活躍中の竹中凌平。その他のキャストも近日、発表される予定となっている。また、中村明日美子コレクション(太田出版)に向けて描き下ろされたイラストをもとにした舞台のティザービジュアルも公開されている。
原作者の中村は、かねてより『Jの総て』が舞台になることを望んでいたそうで、
「紙の上で歌って踊って泣いて笑っていたJが、肉体を持って立ち上がるのですね。演者もスタッフもそしてもちろん観に来てくださった方々もみんなが幸せになれる舞台。そんな予感がしています」
と、コメント。J役の竹中は、
「とても繊細な作品なだけに言葉を選ぶのに苦労しますが、異性愛者も同性愛者の方も恋愛の形は等しく、ジェンダーやセクシャリティだけで判断出来るものではないと気付きました。(中略)きっと僕が想像する以上に J という人物を演じるのは困難です。それを承知の上で、彼女をラストシーンまで精一杯生き抜きたいと思います」
と、述べている。
舞台『Jの総て』は2020年4月9日(木)~4月12日(日)まで、天王洲 銀河劇場(東京都品川区東品川2-3-16 シーフォートスクエア内2階)にて上演。
【関連リンク】
・舞台「Jの総て」
・『中村明日美子コレクションⅣ Jの総て 1』(新装版)-太田出版
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