鬼龍院翔 「YouTubeで1時間焚き火」の意図

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今やアーティストがYouTubeチャンネルを持つのが当たり前の時代だが、中でも充実したコンテンツを誇るのが、ゴールデンボンバーの公式チャンネルだ。MV、ライブ動画、トーク、生配信など、いくつかのチャンネルにアップされていたものを、今年3月に集約したばかりだが、どんな経緯で公式チャンネルが設置されたのか? 2020年6月26日発売の『クイック・ジャパン』vol.150で、鬼龍院翔はこのように語っている。

「ゴールデンボンバー単体のチャンネルにさせてほしいという話は、ずいぶん前からしてたんですが、後回しにされてしまっていました。そもそも動画が複数のチャンネルに分かれているのって、ユーザーからすれば不便ですからね。それに、僕らにとって動画投稿は以前からずっと重要なツールなんですけど、こうしてライブイベントが当面できない状況になってくると、いよいよこれからYouTube にかける力の比重は高まってくるだろうと。なので、そこはもう後回しにしないでくださいと事務所に伝えて、今回ようやく話が進んだんです」

膨大な動画が整理整頓され、ファンが観たい動画にたどり着きやすい環境が整ったゴールデンボンバー。そんな中でも最近話題になったのが、鬼龍院が延々と焚き火をしている動画だが、あれはどういった発想から生まれたのか?

「焚き火はもともとやりたいと思ってたんですよ。毎年3月14日のホワイトデーに僕が変な動画を上げるのが恒例になってたので、自分自身にも睡眠導入効果があった焚き火を撮影して、長尺動画にしてみようと。年明けから準備していたら、そのあとでライブができない事態になったので、こうなったらほかの癒し動画も撮ろうということになったんです。

僕はもともと芸人を目指していたのもあって、『ボケたい』という気持ちが根底にあるんですね。つまり、あの焚き火はただのボケであって、僕はそのボケに対するコメント欄のツッコミを楽しんでるだけなんです。『ライブができない今だからこそ新しいアプローチを!』とか、そういう崇高なことではないし、もちろんああいう動画が今後の活路になるとも思ってないです(笑)」

焚き火動画は大変な話題となり、再生回数は80万回を突破。音楽業界はコロナ騒動で大変なダメージを受けているが、そんな時期でもファンを癒やす動画を作れる鬼龍院なら、きっと“画期的なこと”を思いついて、またファンたちを楽しませてくれるに違いないだろう。

◆『クイック・ジャパン』vol.150(2020年6月26日発売/太田出版)

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クイック・ジャパン150

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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