シンガーソングライターとグラビアアイドルの二足のわらじを履く藤田恵名のニューシングル『DEAD STROKE』が、6月に発売された。同作はTVアニメ『バキ 大擂台賽』のEDテーマで、破壊衝動満載のロックチューン。「戦闘力が上がる」楽曲がコンセプトの彼女にとっては、待望のタイアップだったようだ。2020年6月26日発売の『クイック・ジャパン』vol.150で、藤田はこのように語っている。
「最初は今まで通り作れば良いと思っていたのですが、やはり『バキ』のタイアップとなると、『これでいいのか』と考え込んでしまって、歌詞を何度も書き直しました。一曲にこれほど時間を使ったことは今までなかったですね。何度歌っても喉を痛めないようにすることもテーマだったので、負担になりそうな箇所は1文字単位で削ったりして」
歌詞には「死ぬか生きるかここで突き付けろ」「魂は売らない」など、力強いフレーズも登場。メタル寄りのサウンドと歌詞が、作品のイメージをしっかり伝えているが、彼女から感じられる“強さ”の原動力は何なのか?
「悔しい、という感情が大きいかもしれません。バカにされたりないがしろにされたりした経験が多いので、『今に見とけよ』という気持ちを歌で発散しているところはあります。普段から思ったことをメモしているのですが、ちょっと見せられないくらい過激な内容もあって……。しかもライブができない状況なので、性格がどんどん屈折していくのを感じます(笑)」
そんな藤田はグラドルとしての活動でも知られているが、7月には1つの大きな節目を迎える。これまではロックなイメージが強かったが、将来的には「歌謡曲を聴かせたい」という彼女。イメージ脱却は叶うのか?
「今年で30歳なんですけど、想像していた30歳の自分とは違って、絶望の毎日です(笑)。予定では紅白に2、3回出ていたので……。だけど、年齢と共に右肩上がりになっていて、自分の伸びしろ、あるなって思います(笑)。まだ全裸ジャケットやっている自分を自分でほめたいですよ」
ステイホームの期間にはギターの練習に励み、まさに準備は万端。「いま、一番脱げるシンガーソングライター」というインパクト抜群のキャッチフレーズが世に知れ渡るのは時間の問題と言えそうだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.150(2020年6月26日発売/太田出版)
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