7月23日(木・祝)より、東京・上野の東京藝術大学大学美術館にて、『あるがままのアート −人知れず表現し続ける者たち−』が開催されている。
この展覧会は、既存の美術、流行、教育などに左右されず、自由に独自の世界を創造し続けるアーティストたちの作品を紹介するものだ。美術の世界ではアール・ブリュット、アウトサイダー・アートなどと称されるそれらの作品は、知的障害や精神障害を持つ人が作者である場合も多く、圧倒的な迫力と個性に満ち溢れているのが特徴。作品が人目に触れる機会がなかなか得られないが、アートというものの根源を問い、多様な価値観を提示するものとして注目されている。
会場には、総勢25名のアーティストによる約200点の作品が登場。架空の動物とも人間とも思えるシンボリックなオブジェ、30年近く作り続けられてきたユーモラスな人物像、空想上の動物や生き物を細部まで様々な色や形で描いたグラフィティ、布製の丸い布地に数多くのボタンを縫い付けた抽象的なオブジェほか、「なんだかわからないけど、なんだかすごい」(展覧会リーフレットより)唯一無二の作品が紹介される。
『あるがままのアート −人知れず表現し続ける者たち−』は、2020年7月23日(木・祝)~9月6日(日)まで、東京藝術大学大学美術館(台東区上野公園12-8 JR「上野駅」徒歩10分)にて開催。開館時間は10:00~17:00(7月30日は12:00~)。休館日は月曜日(8月10日は開館、8月11日は休館)。観覧料は無料。
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【関連リンク】
・特別展「あるがままのアート −人知れず表現し続ける者たち−
・特別展「あるがままのアート −人知れず表現し続ける者たち−」-東京藝術大学大学美術館
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