「街道のお土産」を美術品として再評価 『もうひとつの江戸絵画 大津絵』展

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9月19日(土)より、JR東京駅内の「東京ステーションギャラリー」にて、『もうひとつの江戸絵画 大津絵』が開催される。

大津絵は、江戸時代初期頃から東海道筋の大谷町や追分町付近(現在の滋賀県大津市)で売られていた民画。鬼、仏、人間、動物などがユーモラスなタッチで描かれ、街道を往く旅人の土産品として人気となり、全国に広まった。「街道のお土産」だったため、鉄道の開業でその役割を終えたが、文人画家の富岡鉄斎、民藝運動の創始者・柳宗悦、画家の浅井忠らがその価値を認め、大津絵を収集。近年、評価が高まっており、昨年にはパリで展覧会が開催された。

同展は、これまで歴史資料・民俗資料として扱われ、博物館や資料館などで展示されることが多かった大津絵を美術として捉え直すものだ。会場には、文化勲章を受章した洋画家・小絲源太郎の秘蔵コレクション35点、柳宗悦が創設した日本民藝館所蔵の名品52点、日本各地やフランスから集めた品などが登場。民衆が生み出した“無銘の絵画”の魅力に迫る。

『もうひとつの江戸絵画 大津絵』は、2020年9月19日(土)~11月8日(日)まで、東京ステーションギャラリー(千代田区丸の内1-9-1 JR「東京駅」丸の内北口改札前)にて開催(日時指定の事前予約制)。開館時間は10:00~18:00(金曜日は20:00まで)。休館日は月曜(9月21日、11月2日は開館)。入館料は一般1200円。

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もうひとつの江戸絵画 大津絵-東京ステーションギャラリー

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。