「不倫に伴う3つのリスク」それでも恋をしたい人に贈る“密会術”

学び
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2017年に発売され、各メディアで話題となった『文春にバレない密会の方法』(キンマサタカ・著)。多方面でリスクを背負う可能性のある不倫や浮気を、まさにこれから実行しようという人、もしくは既に実行中の人への指南書となっています。本書では「こんな方法があったのか!!」と目からウロコ間違いなしのリスク管理術や密会術を具体的に紹介。ここでは、その一部を特別に公開していきます。(全6回)
今回は、密会のリスクについて。

はじめに~すべては「あなた次第」~

芸能人の不倫が世間を騒がせている。週刊文春に代表される週刊誌の熱意あるスクープによって暴かれた赤裸々な関係には、好奇の視線が集まる。大抵は大きなバッシングに発展し、その結果、彼ら(彼女ら)はしばらく第一線から退くことを余儀なくされる。「正義」「清純」のイメージが強いタレントは、CMやテレビ出演のキャンセルというペナルティもあるから大変だ。時に莫大な損害賠償を請求されることもあるという。

不倫は怖い。いや、それよりも「文春怖い」というのが正直な気持ちだろう。不倫は人生を破滅させる可能性があるということを、ここ数年で文春は私たちに教えてくれたのだ。

不倫は卑近な話題である。「あなたは不倫をしていますか?」というアンケートを取ると、YESと答えたのは1割未満。だが、「自分の周りに不倫をしている人はいますか?」という質問に変えた途端、9割近くのYES回答を得たという報告がある。ほとんどの人は、不倫をしている知り合いがいると結論してもいいくらいの高い数字だ。浮気にまで広げれば比率はさらに上がるだろう。また、「他人に知られたくない密会」というのは不倫・浮気に限られない。職場恋愛が禁じられている場合や、そうでなくとも周囲への気遣いとして、あるいは関係が安定するまでは秘すべし……といった向きもあろう。そう、この社会では日夜、我々含め様々な人が密会しているのである。

ここで疑問が湧く。なぜ、一般人よりよほどリスクマネジメントに注意を払っているはずの芸能人が、最もバレてはいけない密会であるはずの「不倫」をこうも度々暴かれてしまうのか。

まず、文春をはじめとする週刊誌の取材能力が高いことが挙げられる。

そして、結局のところ、人の口に戸は立てられぬということだ。

現場の記者によれば、情報の多くは、大抵、周辺の人間からのリークから始まる。一旦記者に目をつけられたら最後。その後ボロを出さないようにするのは、至難の技である。ネタの確実性が高まればチームが組まれ、時間とお金をかけて綿密に取材され、やがて記事になる。つまり、周囲に知られてしまった密会は、いずれ破綻するのだ。

それにもかかわらず、前述の通り、我々の多くは知人の不貞の事実を把握している。不倫をしている当事者が浮かれて話してしまったか、あるいは悟らせるような行動を取ってしまったか──。それが破滅への序曲であるとも知らずに。

私たちのような一般人の多くは、文春とは縁がない。だが、ひとたび情報がリークされたら、崩壊するという構図は変わらない。安定して密会を続けるためには、相手があの文春であろうとバレない、いやそもそもリークさせない、という気概が必要不可欠だ。

本書では、文春の目をかいくぐり、スマートに密会を続けられるに違いない達人に学んだノウハウを凝縮してお届けする。この本から得た知見があれば、文春記者の目さえくらますことができる、かもしれない。

本書は不倫を推奨するものではない。しかし、好むと好まざるにかかわらず、人生には一度や二度、密会をするかどうかの選択を迫られるシチュエーションが訪れる。そのとき、あなたが身を守ることができるかはあなた自身にかかっている。密会によって身を滅ぼした先人たちを反面教師としたうえで、どう振る舞うかはあなた次第だ。

密会のリスク

「安心というのは車の後ろの座席で眠ることだ。君は小さな子供で、お母さんやお父さんといっしょにどこかへ遠出したとする。あたりはもう夜で、後ろの座席で眠る君は何にも心配なくていい。でもこれはいつまでも続かない。突然君は大人になる、君は二度と後ろの座席で眠れなくなる」

チャーリー・ブラウンの台詞である。

これまで密会を続けてきた人は、特に大きな痛い目に遭わずに育った子供なのだと思う。だが、いつのまにか私たちは大人になってしまった。

密会にはリスクが伴う。密会がバレた後の悲しい結末の一例を紹介しよう。先ほどの箴言のように、あなたを守ってくれる大きな存在はもういないのだ。

1 社会的地位を失う

社内不倫がバレると騒ぎが起こる。浮気相手の配偶者が会社に乗り込んでくる。会社では降格、左遷、転勤が待っている。周囲の人望も失う。同性の同僚は慰めてくれるが、身を呈してかばってくれる人間は誰もいない。島耕作が社内外の女性に手を出しても許されてきたのはあくまで独身だからだ。

会社員人生はその後も続く

2 お金を失う

離婚裁判は大きなストレスとなるだろう。慰謝料は50~300万円の範囲であることが一般的だが、家の権利を別れた妻に譲渡して、残されたローンと養育費を払い続けるケースも多い。金がなくなると、最初はハッピーだった浮気相手ともうまくいかなくなるのが世の常。噂が広がり住みづらくなって引越しを余儀なくされ、やがて人生の坂を転げ落ちる。

養育費は子供が成人するまでが一般的

3 家族を失う

子供は可愛いし、あっという間に大きくなる。我が子が中高生になって、不倫の良し悪しの判断ができるようになると、大切な親を傷つけた敵として白い目で見られることになる。その上、我が子に生涯消えないトラウマを与える。不倫をしていた親を持つ子供が不倫をするケースも多い。逆に、不倫を汚らわしいものとして、恋愛恐怖症に陥ってしまうかもしれない。不倫していることが噂になり、子供が学校でいじめに遭うケースもある。

子供の可愛い時期は一瞬である

* * *

本書『文春にバレない密会の方法』(キンマサタカ・著)では、他にも「途中でタクシー移動を挟め」「子供のお稽古は“書道・そろばん”」「あえてケータイにロックをかけない」などなど、具体的な密会ノウハウを徹底紹介。密会に使えるアプリや、おすすめの密会スポットの紹介、元文春記者によるコラムなども収録しています。
繰り返しになりますが、本書は不倫を推奨するものではありません。間違った方向に進んでしまい悩む人の人生にそっと寄り添う一冊です。

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