2021年に開催された東京オリンピック2020でも、“姉妹都市”同士の交流は度々目にしたのではないでしょうか。では、東京の“姉妹都市”はどこなのでしょうか。
4月27日に発売された『大人になっても困らない 日本―東京 50の意外な地理・歴史』(吹浦忠正・著)では、「日本の最東端はどこ?」「日本で唯一、砂漠があるのはどこ?」など、答えられそうで答えられない日本と東京の知識を50問のクイズ形式で紹介しています。
ここでは、本書の中から特別にその一部をご紹介します。(全6回)
Q.東京と「姉妹都市」ではない都市は次のうちどこ?
①パリ
②ワシントンD.C.(コロンビア特別区)
③モスクワ
東京都はニューヨーク市(1960年締結)、北京市(1979年)、パリ市(1982年)、ソウル特別市(1988年)、モスクワ市(1991年)、ロンドン市(2015年)など、12の都市と姉妹都市の協定を結んでいる。
ワシントンD.C.は面積177平方キロメートル、人口約70万人と、世界屈指の超大国としては、非常に小さな首都である。「特別区」の名の通り特定の州には属していない。漢字では華盛頓、略して華府と表記される。東京とは姉妹都市になっていないが、パリ、ソウル、ブリュッセル、ローマ、アテネ、北京など15の姉妹都市を持つ。
姉妹都市はなぜ「姉妹」で、「兄弟」ではないのだろう。実際には「兄弟都市」「双子都市」「友好都市」など異なる名称の提携もあるが、意味合いとしては国際的な自治体交流であることに違いはない。また、国内で市町村などの地方公共団体が「姉妹」提携を組むことも多いが、歴史や文化でのつながりが重視され、市と村といったように規模の違う地方公共団体で提携が結ばれることも少なくない。ちなみに英語で姉妹都市は「sister city」と、そのままである。
ほかにも姉妹艦、姉妹船、姉妹校、姉妹団体など、「姉妹」が付く提携関係はいろいろある。学校間の提携の場合も「姉妹校」と呼ぶ場合が多いが、同じ創設者や学校法人の場合は「兄弟校」、女子校同士の場合は「姉妹校」と区別しているケースもある。
A.…… ②
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本書『大人になっても困らない 日本―東京 50の意外な地理・歴史』では、他にも、社会で意外と役に立つ、日本と東京の「なるほど!」な知識を50問のクイズ形式で紹介しています。
吹浦忠正・著『大人になっても困らない 日本―東京 50の意外な地理・歴史』(太田出版刊)は全国の書店・各通販サイトで発売中です。また、電子書籍版も各配信サイトにて配信中。新生活や行楽シーズンのおともに、日本と東京をもっと知りたいという人におススメの一冊となっています。
筆者について
ふきうら・ただまさ 1941年秋田市生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修了後、大森実国際問題研究所主任研究員、その後、国際赤十字海外駐在代表として、東パキスタン(現バングラデシュ)やベトナムに駐在。歴代首相のご意見番と言われた末次一郎に師事。難民を助ける会副会長(現・特別顧問)、埼玉県立大学教授(政治学)、東京都生涯学習審議会委員などを経て、現在、社会福祉法人さぽうと21会長、NPO法人ユーラシア21研究所理事長、NPO法人国旗・国歌研究協会共同代表、内閣府オリ・パラ・ホストタウン国旗講座講師、法務省難民審査参与員、パシフィック・フィルハーモニア東京理事など。1964年のオリンピック東京大会組織委員会をはじめ、札幌、長野、東京2020の各オリンピックでは、国旗や儀典に関わる。2018年度からの「道徳」教科書(日文教)で「東京オリンピック 国旗にこめられた思い」の主人公として登場中。214週にわたり週刊新潮で「オリンピック・トリビア」を連載。著作は70冊以上、テレビ出演多数。