日本でもレジ袋の規制が始まるが、プラスチックと環境問題をわかりやすい図解で紐解く『図解でわかる 14歳からのプラスチックと環境問題』(太田出版/インフォビジュアル研究所)が、11月22日に発売される。
プラスチックは19世紀に開発が始まり、20世紀中頃から一気に普及。金属より軽く、陶器のように割れることもなく、紙のように破れることもなく、どんな形にもなり、誰でも買える低価格と、数え切れない利点を持つため、爆発的に広まったが、大きな問題がごみだ。プラスチックは天然素材とは違い、分解されて土に還ることがない。便利ではあるが、環境にとっては厄介な物質なのだ。
米の研究者チームの調査によれば、2015年までに生産されたプラスチックは83億トンで、そのうち63億トンがゴミとして処分されており、処分されたもののうち、リサイクル率はわずか9%。このままのペースでいけば、2050年までに120億トンのプラスチックごみが、埋め立てや投棄という形で、自然環境の中に放置されることになるという。
今回発売される『図解でわかる 14歳からのプラスチックと環境問題』は、使い捨て生活を止め、プラスチックごみ問題とどう向かい合うか、その解決策の最前線を紹介するものだ。同書は「いま世界が直面するプラスチック危機」「プラスチックの基礎知識」「プラスチックと環境問題」「プラスチックリサイクルのいま」「脱プラスチック生活への道」「プラスチックの歩みと社会の変化」の計6章で構成され、世界各国のレジ袋規制の状況、海洋を漂うごみが与える影響、日本のリサイクルの現状ほか、あらゆる観点からプラスチックと環境問題を解説している。
『図解でわかる 14歳からのプラスチックと環境問題』(太田出版/インフォビジュアル研究所)は、2019年11月22日発売。1500円+税。
【関連リンク】
・図解でわかる 14歳からのプラスチックと環境問題-太田出版
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