9月16日(土)より、東京・日本橋の「三井記念美術館」にて、精緻を極めた明治の工芸品と、それに比肩する現代アートの作品を紹介する特別展『驚異の超絶技巧! -明治工芸から現代アートへ-』が開催される。
これまで七宝、金工、漆工、牙彫、印籠、刺繍絵画といったジャンルの明治工芸は、主に海外輸出用に作られてきたということもあり、アカデミックな美術史の世界では蔑ろにされてきた。この展覧会は、そういった明治工芸の作品と、それらの作品から影響を受けて生み出された現代アートの作品を紹介するもの。2014年から2015年にかけて開催され、好評を博した『超絶技巧!明治工芸の粋』展の第2弾となる。
会場には、上品で優雅な「七宝」、細部にまでこだわりにこだわった「漆工」、スーパーリアリズムとでもいうべき「牙彫」、仏師や根付け師の流れを引く「木彫」、“可動式のフィギュア”「自在」、輸出工芸の花形だった「陶磁」、目にも鮮やかな「金工」など、とにかく美しく、そして精緻な作品ばかりがずらりと登場。日本人ならではの丁寧かつ細かい仕事ぶりを確認できる展覧会となっている。
『驚異の超絶技巧! -明治工芸から現代アートへ-』は、2017年9月16日(土)~12月3日(日)まで、三井記念美術館(中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階 東京メトロ「三越前駅」徒歩1分)にて開催。開館時間は10:00~17:00(金曜、9月30日は19:00まで)。休館日は月曜日(9月18日、10月9日は開館)、10月10日。入館料は当日一般1300円。
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