〈1960年代から活躍する伝説的ロックバンド「スパイナル・タップ」。時代ごとに最先端の音で勝負し、シングル19枚、アルバム15枚を出した彼らは、ロックの定義を変えるほどの衝撃を放ち、1982年にはハードロック/ヘヴィ・メタルで全米を揺るがしたが、一方では歴代ドラマーが謎の死を遂げ、過去の参加メンバーは25人以上にも及ぶ。そんな彼らのアルバム「Smell the Glove」のリリースが決定し、再起ツアーに密着した……〉
1984年に公開された“フェイク・ロック・ドキュメンタリー映画”『スパイナル・タップ』が、6月16日(土)より、新宿武蔵野館ほかで公開される。この映画は、スパイナル・タップという“架空のバンド”のツアーに同行するという設定のモキュメンタリー(フィクションをもとに作られるドキュメンタリー風の作品)。作中には、いかにもマヌケな「ロックバンドあるある」が散りばめられており、スパイナル・タップのメンバーの行動や発言、彼らに降りかかる災難やトラブルなどを通じて、ハードロック/ヘヴィ・メタルの文化や音楽を風刺した作品だ。
映画が公開されて30年以上が経つが、欧米におけるこの作品の評価の高さは凄まじい。「カルト・ムービー・トップ50」(『エンターテインメント・ウィークリー』2003年発表)、「歴代ロック映画トップ10」(『Mojo』 2005年発表)、「ロックンロール映画オールタイムベスト100」(『BLENDER』 2005年発表)では、いずれも1位を獲得しており、過去にはメタリカのメンバーもこれを絶賛。作中に登場する「楽屋からステージに向かう途中で迷子になる」という事件は、多くのミュージシャンが「経験がある」と答えている。
『スパイナル・タップ』は2018年6月16日(土)より、新宿武蔵野館他で全国ロードショー。
※このページの画像はサイトのスクリーンショットです
【関連リンク】
・映画『スパイナル・タップ』公式サイト
【関連記事】
・メタリカと遭遇したBABYMETAL 「普通のおじさん」の感想をライブ観て撤回
・ワンオクTaka アメリカでのシビアな現実と確かな手応え
・伝説のスーパーバンド 「日本語対英語」でメンバー間意見対立した
・伝説のロックバンドLAZY 影山ヒロノブがバンド解散の経緯を語る