“1991年(平成3年)生まれなのに、昭和歌謡好き”というシンガー・町あかりのアルバム『ア、町アカリ』が、6月24日にリリースされた。誰もが思い浮かべる疑問だが、平成生まれの彼女はなぜ昭和歌謡が好きなのか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.120で、町あかりはこのように語っている。
「中学生のときに、キャンディーズをTVの懐メロ特集で観たのが最初ですね。両親の影響ということもなくて。むしろ、両親にこういう音楽が好きだって言っても、『懐かしいわねぇ』で終了ですから。冷たいんですよ(笑)」
当然、友達とも音楽の話は合わず、寂しい思いをしていたという町あかり。両親が発信源でないのだとすれば、情報はどこから仕入れているのだろう?
「映像的な部分ではTVとYouTubeです。高校1年生の夏に阿久悠先生が亡くなられたんですけど、そのときに追悼番組や昭和歌謡特集などがけっこう組まれていたので、それはずっと観ていましたね。あとは『レッツゴーヤング』の再放送とか」
そこから歌手になりたいと思い、レコード会社にデモテープを送り、今回ついにメジャーデビュー盤が完成した町あかり。紅白にも「もちろん出てみたい」と語る彼女に、「愛聴盤BEST5」を聞いたところ、熟考した挙句選んでくれたのは、岩崎宏美の『未来』、秋ひとみの『哀愁BOY』、片平なぎさの『オリーブの華麗な青春』、渋谷哲平の『スタント・マン』、ザ・チェリーズの『Question』の5枚だった。
◆『クイック・ジャパン』vol.120(2015年6月12日発売/太田出版)
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・『クイック・ジャパン』vol.120
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