ダウンタウンDXの「ゲストのトークネタが決まるまで」をスタッフ解説

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今年10月で、ダウンタウンが司会を務める『ダウンタウンDX(以下『DX』)』(読売テレビ)が、放送開始20年目に突入した。『DX』といえば、ゲストの話をダウンタウンが1回りも2回りも面白くふくらませていく番組。MCの巧みなハンドリングばかりに目を奪われがちだが、実際には、素材となるゲストのトークの掘り起こしに膨大な時間がかけられているという。10月12日発売の『クイック・ジャパン』vol.104が、『DX』の収録現場に潜入した。

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現在、番組のディレクターは6名おり、ゲストを数名ずつ分担。企画のテーマについてアンケートを取り、それをもとにインタビューしていく。そして吸い上げられた情報がディレクター会議に持ち寄られ、どのエピソードを使うか、長時間かけてすり合わせが行われる。ゲストが過去に出演した際、本番では使われなかった話も資料として残っており、決まらない場合はそこからも探す徹底ぶりだ。

単純に面白い話が選ばれるというわけではなく、他との兼ね合い、バランス、流れも重要。どのエピソードがハマるか分からないので、吉木りさ担当の中村崇Dは手元のアンケートに視線を落としながら、さまざまな質問を重ねていった。「小指、短いの?」「前髪に使う特殊なスプレーって何?」「最近、歌出したんだよね?「寒い時の撮影はどうやって克服してるの?」

吉木も質問に応じたり、話題が横道にそれる中で、吹雪の中で撮影した話、高校生の時ゲームセンターで倒れた話、人見知りすぎる父の話、異常にモテる姉の話など、吉木はエピソードを思いつくままに語った。

「やり方はディレクターによって違って、僕はアンケート以外に書いてない話も出てくるので、基本、雑談形式で挑みます。ただ沈黙した時、耐えられないでこっちから喋っちゃうんですよ。相手からエピソードが出てくるまで、黙って耐えられるディレクターもいるんですけど」

と語る中村D。決して重苦しくはないが、ほどほどに緊張感のある時間が1時間弱流れて打ち合わせは終了。本番でどの話をしてもらうかは、だいたい前々日までに伝えられるそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.104(10月12日発売/太田出版)

【関連リンク】
『クイック・ジャパン』vol.104

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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