お笑いコンビが売れてくるにつれ、増えてくるのが「ピン」の仕事。だが、オードリーの若林正恭は、ピンで出ている相方を見た時に複雑な感情を覚えるという。お笑いコンビにしか分からない、相方への愛情とは?
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鈴木おさむ(放送作家):コンビの関係って、表現しづらいですよね。プライベートでもふたり一緒にいるぐらい仲の良いキャイ~ンは別格として。相方への気持ちは、愛情とも違う。複雑なものがあるでしょ。
若林:たしかに。これ、あんまり言いたくないんですけど・・・・・・春日がピンで『学生才能発掘バラエティ学生HEROES!』(テレビ朝日)をやってるんですけど、僕は絶対に見ないようにしてます。AV見た後にチャンネル戻して、たまたまパッと春日が映ったときも、「わっやばい!」って慌てて消したぐらい。
鈴木:自分以外の誰かが、相方を面白く演出してるのが、嫌なんだよね。
若林:そう! そうなんです! 僕は漫才のネタを書くときに春日を面白くすることを、ずっと考えてきてたから。『学生HEROES!』の企画書に、「春日を面白くする番組です」と書いてあるのを読んでイラッとして・・・・・・。
鈴木:そんな簡単じゃねえよ! って。
若林:まさしく(笑)。それはおれの仕事なんだよ! っていう気持ちです。
鈴木:コンビならではの感情だよね。自分以外の誰かが相方を輝かせる正解を出してしまうかもしれない怖さもあるし。
若林:何のかんの言ってコンビは相方をいちばんしっていたいし、好きでいたいんですよ。
※クイック・ジャパン Vol.95
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