生誕80年記念「開高健の世界」展 横浜で始まる

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横浜市の神奈川近代文学館で、作家・開高健の生誕80年を記念し、「開高健の世界」展が開かれている。

開高健(かいこう たけし 1930~1989)は、『裸の王様』『日本三文オペラ』などの小説や、『輝ける闇』『ベトナム戦記』等、自らの従軍体験を元にした作品群、さらに『オーパ!』『フィッシュ・オン』など数々の釣り紀行で知られた作家。彼は1974年以降晩年までを神奈川県茅ヶ崎市で過ごしており、今回は生誕80年を記念して、ゆかりの深い神奈川で同展が開かれる運びとなった。

同展では、開高が使用した机や、ルアー、釣竿などの釣り道具、ベトナム戦争を主題とした代表作『夏の闇』の原稿、ベトナム従軍時に携行した日章旗、ヘルメット、さらに開高の葬式で司馬遼太郎が読み上げた開高宛の弔辞などを展示。また開催期間中には仏文学者・奥本大三郎氏の「開高健とアマゾンの自然」(6月27日)や、ノンフィクション作家・佐野眞一氏の「開高文学の魅力」(7月17日)などの記念講演会なども開かれる。

「開高健の世界」展は、神奈川近代文学館(横浜市中区山手町110 「元町・中華街」駅徒歩8分)で、8月1日(日)まで。休館日は月曜日(7月19日は開館)、入場料金は一般400円、20歳未満及び学生200円、高校生以下、65歳以上は無料となっている。詳しくは下記関連リンクまで。

※このページの画像はスクリーンショットです

【関連リンク】
・生誕80年 「開高健の世界」展
http://www.kanabun.or.jp/te0524.html
・神奈川近代文学館

※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。