フランス文学者・鹿島茂の蒐集作品群を紹介する展覧会『鹿島茂コレクション1 グランヴィル-19 世紀 フランス幻想版画』が、東京・練馬区立美術館で開催されている。
グランヴィル(ジャン・イニャス・イシドール・ジェラール Jean Ignace Isidore Gérard)は1803 年、フランス生まれの画家。29 年に人獣戯画の『当世風変身譚』を制作して名声を確立した彼は、30 年代に入ると諷刺漫画の世界で活躍した。その後、風刺漫画に対する検閲が行われるようになると、グランヴィルは挿絵の世界に活動の場を移行。短い生涯の中で作り上げた作品群は、『不思議の国のアリス』で知られるルイス・キャロルなどにも影響を与えた。
同展は、19 世紀フランス文学を専門とする仏文学者・鹿島茂(1949~)のコレクションを紹介する展覧会。学者活動のかたわら90年代より活発な執筆活動を行い、91 年にサントリー学芸賞、96 年に講談社エッセイ賞、2000 年に読売文学賞を受賞している鹿島氏は、古書愛好家としても知られ、膨大な希覯書のコレクションを所有していることでも知られている。
『グランヴィル-19世紀フランス幻想版画 鹿島茂コレクション1』は、練馬区立美術館(練馬区貫井1-36-16 西武池袋線・中村橋駅徒歩3分)にて、 2月23日(水)~4月3日(日)までの開催。休館日は月曜(3/21は開館、3/22は休館)、開催時間は10:00~18:00。観覧料は一般500円、高・大学生および65~74歳300円、中学生以下および75歳以上は無料となっている。
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