ジョージ・ポットマンのプロデューサー「『カノッサの屈辱』は知らなかった」

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バラエティが隆盛を極める民放の土曜深夜で異彩を放っていた番組が、今年3月までテレビ東京で放送されていた『ジョージ・ポットマンの平成史』。海外ドキュメンタリー風の作りで、人妻、童貞、ラブドールなどから平成を読み解くこの番組は、どのように生まれたのだろうか? 4月12日発売の『クイック・ジャパン』vol.101で、プロデューサーの高橋弘樹氏はこう語っている。

「会社に入って担当してきたのが、『TVチャンピオン』『空から日本を見てみよう』『新設!?日本ミステリー』といったタレントさんに頼らないバラエティだったんですよ。その中でも歴史番組が自分の好奇心をくすぐったので、新しい番組は歴史ものを手がけてみようと。

そこで他局の番組を研究してみたら、昭和までの近代史は放送されていても、平成史があまり扱われていなかった。それなら自分が『平成』に真剣に向き合ってやろう、という意気込みで『ジョージ・ポットマンの平成史』を始めたわけです」

歴史バラエティといえば、1990~91年に放送された『カノッサの屈辱』が思い浮かぶところだが、「今30歳なもんで、世代的に知りませんでした」と高橋氏。番組の最後には、「ごく一部の設定はフィクションです」というテロップが登場していたが、”ごく一部”とは何だったのか?

「フィクションはたったひとつ、ジョージ・ポットマンの存在だけなんです。ポットマンは僕ら制作者の問題意識を代弁してくれる人物として立てていて、そこ以外は全部事実です」

混乱する視聴者がいることを承知の上で、高橋氏は「最近のテレビは説明過剰で視聴者も食傷気味だと思うので、少し不親切なぐらいが考える余地もあってワクワクできるんじゃないですかね」と、その意図を語っている。

◆『クイック・ジャパン』vol.101(4月12日発売/太田出版)

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『クイック・ジャパン』vol.101

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。