SNSでの発信を駆使し、肩書や専門領域を決めずに働く独自のノマドワークスタイルが『情熱大陸』などで取り上げられた安藤美冬さんは、無類の映画好き。そこで、洋画を特集した雑誌「ケトル」では、“人間賛歌”をテーマに、安藤さんに好きな映画を3本選んで頂いた。彼女がまずピックアップした、オランダの小さな村を舞台にした『アントニアの食卓』は、特別な1本なのだという。
「アントニアという女性と、彼女を取り巻くさまざまな人間模様が描かれた作品です。同性愛者など登場人物の多くは社会でアウトローと呼ばれる人たちですし、レイプなどのヘヴィな事件も起こります。なのに、そんな壮絶になりそうな内容が、“自由・寛容・合理性”を重んじるオランダらしいユーモアでいきいきと描かれていることに衝撃を受けました」
この映画が、留学先にオランダを選ぶきっかけになったという安藤さん。続いて2本目に選んだ作品は、登場人物が実にユニークな、ユーゴスラビアの奇才、エミール・クストリッツァの『黒猫・白猫』だ。
「日本はどこで何をするのかというWhatやWhereばかりを重要視するけれど、本当は現代人はどんな風に働きたいか=生きていきたいのかというHowが大事だと思います。この映画の主人公であるジプシー達の奇想天外な生き様には、Howのヒントがたくさん詰まっています」
そして、3本目にはデヴィッド・リンチの『ロスト・ハイウェイ』を選んだ安藤さん。この映画は、オランダ留学時代に出会った作品だそうで、「型にはまることを否定し、安定のないひりひりした人生を選択した今の自分にとてもフィットする」そうだ。
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