NHK-FMの名物番組『今日は一日○○三昧』 特定ジャンルの曲を10時間放送

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12月14日発売の雑誌『ケトル』は、特集のテーマとして「ラジオ」をピックアップ。「いつでもどこでもラジオが大好き!」と題し、いま聴くべき全国のラジオ番組、著名人による「私のラジオ論」、要注目の局アナなど、ラジオにまつわるあらゆる情報を紹介しています。今回は、驚異の長時間番組『今日は一日○○三昧』を紹介します。

さまざまな音楽のジャンルから1種類のジャンルだけにスポットを当てて、10時間たっぷりと曲をかけるこの番組。2006年のスタート以来、「モーツァルト」「ミュージカル」「大瀧詠一」「アニソン」「ゲーム音楽」「プロ野球ソング」など、さまざまなテーマで放送されており、中には「鉄うた」「ひげ男(メン)」「不良音楽」「ネコ」といったニッチなものもありました。

「鉄道に関する曲だけで、10時間ももつの?」と思うところではありますが、「鉄道」は既に3回も放送されています。毎回、司会が異なり、10月に放送された『今日は一日“鉄うた”三昧』は、鉄道好きなマネージャーの南田裕介さんの司会で放送。南田さんは一度走りだしたら止まらないと言わんばかりに、鉄道に関する豆知識を大放出していました。

リスナーからのメールを紹介するたびに南田さんが「ご乗車ありがとうございます」と言っていたところも微笑ましく、コーナーもさまざま。「さだまさしの鉄うたコーナー」では、『驛舎』『空蝉』『さよならさくら』を、「中央線に関する鉄うたコーナー」では『中央線』(THE BOOM)、『中央線お茶の水』(森田公一とトップギャラン)を紹介。「鉄アイドルソングコーナー」には、マニアックな鉄道ファンからのリクエストもありました。

その人のリクエストは河合その子の『青いスタスィオン』。一瞬「どこが鉄道ソングなの?」と思うところですが、この曲のプロモーションビデオは、今や廃線区間となったJR可部線の今井田駅で撮影されたのだそうです。まさに鉄道ファン恐るべしといったところ。ラストは大瀧詠一の『さらばシベリア鉄道』で終点に到着。10時間で72曲もの鉄うたが披露されました。

『今日は一日○○三昧』
ラジオ局:NHK-FM
パーソナリティ:テーマによって異なる
放送開始:2006年1月14日
放送時間:不定期放送(主に祝日) 12:15~22:45(回によって変更あり)

◆ケトル VOL.28(2015年12月14日発売)

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。