小倉唯 「声の現場」と「歌の現場」はどのように切り替える?

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小学生の頃から子役として活動し、14歳で声優に挑戦した小倉唯は、声優として、そして歌手としていずれもトップクラスの人気を博している。昨年はユニット「ゆいかおり」で日本武道館を埋めた経験もある彼女だが、声優の仕事と歌の仕事はどう違うのだろう? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.125で、小倉はこう語っている。

「声の現場だと私はいちスタッフなんです。『自分』よりもキャラクターや作品がまずあって、そこに向き合う。当然ですけど、視聴者の方は私自身よりも『その作品を観る』方が多いですから。ある意味、自分を捨てて、求められているものをうまくキャッチしないといけなくて。そこで自分を持ちすぎていてもだめだし、かといって持たなすぎても成立しないし……」

このように声優という仕事を冷静に見る小倉。「常に反省点だらけ」「今でも不安です」「技術的にはまだまだ」と、厳しい自己評価を下す彼女だが、一方の歌に関してはどう思っているのか。

「歌活動では、私自身になにかを感じてくれたり、好きで応援してくださる方が多いから、そっちは『小倉唯』ありきな部分が多いですね。ちゃんと自分を持っていないとブレてしまう。でも、歌のほうでも視野が狭くならないようにはしないといけないんですよね。新しい自分と向き合いながら、ファンのみなさんのことも考えながら、どうしていくべきかなといつも考えています」

このように2つの仕事はまるで正反対だが、小倉はその切り替えについて、「自然とできているというか……環境がそうさせているのかなと思います」と、上手くこなせているよう。5月18日にはニューシングル『ハイタッチ☆メモリー』がリリースされ、7月からはファーストソロツアーも開催される彼女だが、また一段と成長した彼女の姿が拝めそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.125(2016年4月22日発売/太田出版)

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『クイック・ジャパン』vol.125

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。