6月25日(土)より、東京・二子玉川の静嘉堂文庫美術館にて、自然への探究心の歴史をたどる『江戸の博物学 ~もっと知りたい!自然の不思議』が開催される。
博物学とは、我々を取り巻く自然の中に存在する動物・植物・鉱物などを収集・観察・研究する学問。東洋では主に医薬に関する本草学として発達し、日本もその影響を色濃く受けてきたが、江戸時代後期の1700年代半ば頃から西洋の博物学がもたらされるようになった。
同展は、本草書の歴史をたどりつつ、それと並行して江戸時代の人々に西洋博物学がどのように受け入れられてきたのかを紹介するもの。会場には、我が国初の蘭日大辞典「波留麻和解(はるまわげ)」、日本で初めて銅版画(エッチング)を完成させた司馬江漢による『天球全図』、20余年を費やして2000余種の種・苗・葉・花・実を写生してまとめた一大植物図譜『本草図譜』ほか、江戸の人々への自然への飽くなき探究心を知る品々が展示される。
『江戸の博物学 ~もっと知りたい!自然の不思議』は、2016年6月25日(土)~8月7日(日)まで、静嘉堂文庫美術館(世田谷区岡本2-23-1)にて開催。開催時間は10:00~16:30。休館日は月曜日(7月18日は開館)、7月19日(火)。入館料は一般1000円。
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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。