ぼくのりりっくのぼうよみ 音楽以外のジャンルへの創作意欲

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ラッパー/ボーカリストの「ぼくのりりっくのぼうよみ」が、セカンドアルバム『Noah’s Ark』を1月にリリースした。このアルバムはどんなアルバムなのか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.130で、“ぼくりり”はこう語っている。

「アルバムは3部構成なんですよ。第1部が1曲目から8曲目で、そこではいろんな人がいる。で、第2部が『Noah’s Ark』で、ここでノアの箱舟が来る。で、第3部が最後の『after that』で、その後のことを描いているという」

3月18日に公開された映画『3月のライオン』前編の主題歌『Be Noble』を収録した、「ノアの箱舟」をモチーフにしたという『Noah’s Ark』。上の発言からも分かるように、同作はコンセプトアルバムになっているが、“ぼくりり”は「物語というものに最近すごい興味がある」そうだ。

「一応、ずっと前というか、小学校の頃から小説を書きたいなとはぼんやり思ってたんですよ。でも、最近になってからが大きいですね。今はいろんな形で物語が存在してるなと思うんですよね。それこそツイッターを見ていると、今の現状に起きていることも物語だと思うし。そういう物語の機能は、最近けっこう面白いなって思ってます」

去年リリースしたEPには短編小説も封入し、今年には小説『guilty』を寄稿した書籍が発売された“ぼくりり”は、音楽と小説の特色について、

「音楽の方は、音がよければ歌詞の内容が陳腐でも別に成立するんですけど、小説って面白くなきゃ読めないじゃないですか。面白さという燃料によってどんどん先に進んでいける。で、その先にメッセージがあれば、より深く浸透する」

と、述べている。“ぼくりり”は、「今はバトルマンガが書いてみたい」とも語っており、2月に19歳になったばかりの彼の創造の世界は、果てしなく広がっているようだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.130(2017年2月24日発売/太田出版)

【関連リンク】
『クイック・ジャパン』vol.130

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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