「オシャレなマンガ家に私はなりたい!」 宮城県の田舎町で主人公が叫ぶ青春コミック『でんぐばんぐ』の下巻の発売が8月に決定。実家再建エッセイ『ナガサレール イエタテール』のニコ・ニコルソンの最新青春ストーリーがついに完結する。
〈時は90年代。宮城県の海沿いの町でニヒルな母&ほんわかした祖母と共に暮らし、デザインの専門学校に通いながらオシャレマンガ家としてのデビューを目指す主人公・二子。
安野モヨコに憧れて「オシャレマンガ家になりたい!!」と叫んでは自信を打ち砕かれ、ライバル・チカコの情熱に恐れおののき、祖母の病気に翻弄され、挙句の果てに自作ポエムを生みだして……。あれ? わたしが本当に描きたいこと、なんだっけ? 迷走する二子のぐるぐるマンガ道、いったいどうなる!?〉
ニコ・ニコルソンは宮城県亘理郡山元町出身の漫画家、イラストレーター、デザイナーだ。2008年『上京さん』で漫画家デビューしたニコルソンは、東日本大震災によって実家が被災。津波にのまれながらも命を取り留めた母と祖母を支え、実家の再建に取り組んだ顛末をエッセイマンガ『ナガサレール イエタテール』に綴った。主な著作には『ニコ・ニコルソンのオトナ☆漫画』『ニコ・ニコルソンのマンガ道場破り』『ニコニコ妖画』がある。
美大に入ることを目指すも合格には至らず、出版編集部の添削では根拠なき自信を砕かれ、実家の母には「マンガ家になりたいとか言わないよね?」と釘を差され、祖母が難病にかかり……笑えて泣ける青春物語がいよいよ完結する。
特設ページでは、7月14日まで500冊限定で著者サイン本を注文受付中。また、特別企画として描きおろしマンガの公開も予定している。『でんぐばんぐ〈下〉』は8月10日発売。本体1300円+税。
【関連リンク】
・ニコ・ニコルソン『でんぐばんぐ』特設ページ
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