8月に発売されたBEYOOOOONDSのデビューシングル内の1曲『ニッポンノD・N・A!』は、内弁慶、付和雷同、本音と建前、大勢順応など“日本人らしさ”を表す単語が次々と登場し、アップテンポなリズムに乗せて日本人を激励する応援歌。BEYOOOOONDSは多くのメンバーが10代のフレッシュなグループだが、こういった歌詞はメンバーの目にどう映ったのか? 2019年10月26日発売の『クイック・ジャパン』vol.146で、平井美葉、小林萌花、清野桃々姫、岡村美波の4人はこう語っている。
平井 「日本中に訴えかけるような、規模の大きな曲でうれしかったです。『日本人は控えめでよくない』って言われるけど、使い方によっては強みにもなる特徴ですよね。『そうだよ、日本人、奮い立とう!』と思いながら歌いました」
小林 「よくない特徴を変えようとするのではなく、受け入れたままポジティブに転換しようっていう歌詞が素敵ですよね」
清野 「私は『令和に生きる 新風世代』というパートを歌えているのがうれしいです! 私たちが新しい風を吹かせていきたいです」
岡村 「難しい四字熟語が出てきて、知らない言葉もたくさんあったので、意味を調べながら歌いました。でも、サビになるといきなり『Hey!』って(笑)。意味があんまりない歌詞になるのが、キャッチーでいいなって思いました」
そんな彼女たちの思いが詰まったデビュー曲は、初週で10万枚を売り上げ、チャート1位を獲得。順調なスタートを切ったが、メンバーは12人の大所帯で、年齢も14歳から20歳までバラバラだ。どのようにしてグループの人間関係をうまく回しているのか?
小林 「みんな精神年齢が高くてすごいと思います。私より年下のメンバーもたくさんいるけど、人に気を使えたり、言っちゃいけないことをわかってる子が多いです。だからみんな個性があるけど、お互いを尊重できてる気がします」
岡村 「よくないところもちゃんと言い合えるよね。ひとつのパフォーマンスに対して12人分の意見を聞けるって、いいことだなと思います」
平井 「たとえば会社だと、社長がいて、部長がいて、って上下関係がはっきり決まってますよね。でも私たちは、ポジションが点在してるというか。私は年齢は上のほうだけど、ハロー!プロジェクトに入ったのは遅いほう。でも、ダンスはずっと習っていて。みんな、人生で学んできたことやタイミングがばらばらだからこそ、お互いを認め合うことができてるんじゃないかな」
清野によれば、グループ結成当初は敬語で話していたものの、途中でやめようと決めたため、それも意見を言いやすくしている理由なのだとか。12月には3都市を回るライブも決まっており、BEYOOOOONDSという名前を聞く機会は今後ますます増えていきそうだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.146(2019年10月26日発売/太田出版)
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