まんが表現における「創作」と「研究」を架橋する 大塚英志・山本忠宏 編『まんが表現教育論』刊行

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マンガ原作者・国際日本文化研究センター教授の大塚英志と、同センター共同研究員・山本忠宏の編集による『まんが表現教育論 実験と実践』が2月16日に発売されます。

まんがというメディアにある逃れられない制約ゆえに引き起こされる「表現方法の最適化」を主題に綴られた本書は、神戸芸術工科大学と国際日本文化研究センターの授業やプロジェクトの一環で行われた、まんが表現教育に関する実験と実践についての論考や報告、および関連するテーマに沿ったコラム、インタビュー、エッセイまんがで構成。

まんがの紙面やスクリーンにおいて、制作者が他メディアと比較しても物理的にできることは基本的に少ない。
完成までに最低限必要な機材が少なく済んでしまうことも、このことを象徴しているだろう。
このような貧しさゆえの生存戦略は、映画のような動きへの憧憬が逆説的に表現方法を多様化させるように、蛇行や寄生を繰り返しているようにも見える。
本書は、貧しさが引き起こす方法の最適化という視点からまんが表現と向き合ったものである。

『まんが表現教育論 実験と実践』序章より

本書は5章より構成され、まんがと映画、印刷方法や美術教育、色彩、縦スクロールまんが等のWeb表現、創作教育についてまでを網羅。さらには、まんがの作例やカラー図版資料も豊富に収録されています。以下はページサンプル。

大塚英志・山本忠宏 編『まんが表現教育論 実験と実践』は、2023年2月16日(木)より発売。248ページ、6,250円(本体5,682円+税)。なお、神戸芸術工科大学の購買部だけではなく、一部書店・通販サイトでも購入が可能だ。

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