神奈川・厚木の地ビールメーカー・サンクトガーレンが、毎年バレンタインシーズン限定で販売しているのが「チョコビール」。地ビール業界において異例の人気を誇っており、累計販売本数が20万本を超えるヒット商品となっている。
お菓子のチョコレートやカカオは使っておらず、焙煎するとチョコの風味がする「チョコレート麦芽」を原料としている。スイーツの甘ったるさはなく、濃厚でビターなカカオの味が楽しめるのが特徴だ。甘いものが苦手な男性からも、バレンタインデーのプレゼントとして喜ばれているという。
今年の新作は、「ミントチョコレート」味。チョコ麦芽を使用したビールに、通常は香りづけに用いられる”アロマホップ”の一部をペパーミントに替えて、風味付けをしている。ビールに香りと苦味をもたらすホップは、ミントと同じハーブの一種なので、ビールとの相性も変わらない。のどごしも爽やかで、飲み干すと口の中にスースーとした後味が残る。
一樽(2300リットル)に20kgものペパーミントをふんだんに使用した「ミントチョコレートビール」。日本経済新聞やネットニュースなどのメディアで取り上げられた結果、売れに売れており、まとめ買いをする人も多いという。サンクトガーレンのオンラインショップ上では、「後味が爽やかでうまい」「しっかりとしたミント感があって美味しい」「素晴らしい香りのバランス!」「高級チョコのように濃厚な味わいにミントの突き抜ける爽やかさ。うん、チョコミントだこれ」などの感想が寄せられている。
今、実は注目をされているのが、慣れ親しんだようで意外と知らない”ミント”。昨今サントリーをはじめとする各酒類メーカーが、ハイボールのネクストステップとして、ミントを添えることを提案している。また、日本人にとっても馴染みのある酒となりつつあるモヒートも、ラム酒とミントで出来たものである。
国際ビール大賞で3年連続最多メダルを獲得し、「ワールド・ビア・アワード」を2011年、2013年に受賞した地ビール屋・サンクトガーレンが手がけただけに、「ミントチョコレートビール」は今後バレンタインの贈り物の定番商品として定着するかもしれない。
【関連リンク】
・ミントチョコレートスタウト(サンクトガーレン)
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