史上2番目の若さで松本清張賞を受賞した新鋭・波木銅による待望の長編連載、いよいよクライマックス!
フード配達員として生計を立てるギグワーカー・馬車道ハタリは、自身の小説を剽窃していた『ニュー・サバービア』作者の自宅で異形のワニ・サバービアとついに対峙する。人間の死体を跡形もなく食い尽くせるサバービアが悪用される前に、故郷・豪戸町に帰すことを決意したハタリ。彼女はサバービアをバッグに詰め込み、原発事故でゴーストタウンと化した故郷を目指していたが――
【第九章・職業には向かない女】
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