「エレベーターで地震にあったら?」「ペットも避難所に連れて行っていい?」こんな時、どうしたらいいんだろう? 2月に発売された『図解でわかる 14歳からの自然災害と防災』では、日頃の備えから被災時の対応のしかたまで、身近で素朴な疑問に専門家がこたえる。Q&Aと図解イラストでやさしく解説されている本書から、一部を抜粋紹介します。今回は、「非常用持ち出し袋」の中身について。防災を“自分ごと”として、今一度考えてみませんか?
災害が発生しても避難所へ行かずに家で過ごせるようにしておく、これがベストです。でも、地震で家が倒壊した、大津波警報が出た、大雨で危険が予測されるなどの場合は避難が必要になります。家に寝たきりの人がいる、車椅子ユーザーである、などさまざまなケースをふまえて、近くの避難所だけではなく安全な場所にある親せきや友達の家など、安心できて密にならないところに避難できる場所を確保しておくことが大事です。では、避難する時には何を持っていけばいいでしょうか。「どれを持っていくか?」を考える前に、「自分や家族が避難した先でどんなふうに過ごすのか?」を考えてみましょう。その時に必要なものを思い描きながら、自分なりの非常用持ち出し袋をつくってみてください。
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このほか本書では、「マグニチュードと震度ってどう違うの?」「富士山って、噴火するの?」「障がいのあるきょうだいがいます」「自宅避難中に断水。トイレは?」「被災地を支援したい」など、中高生から特にリクエストの多かった質問に回答。『図解でわかる 14歳からの自然災害と防災』(社会応援ネットワーク・著、諏訪清二・監修)は、全国書店・通販サイトや電子書店で発売中。防災袋のそばに置いて、時々読み返してみては。なお、「図解でわかる~」は現在第19弾まで刊行する人気シリーズ図書。防災のほかに、ごみなどの環境問題、宇宙活動計画、LGBTQ+などを1冊1テーマに不定期刊行されています。
筆者について
全国の小中学生向けの『子ども応援便り』編集室が、2011年東日本大震災時、「メッセージ号外」を発行したのを機に設立。同時に文部科学省等から委託を受け、被災地に「子どもの心のケア」の出張授業や教職員向けの動画配布を行う。以降、全国の4、5、6年生全員に『防災手帳』を無料配布するなど、学校現場からの「今、これが必要」の声に徹底して応えるプロジェクトを展開。心のケア、防災、共生社会、SDGsの出張授業や教材作り、情報発信を続ける。コロナ禍では、「こころの健康サポート部」を立ち上げた。書籍に『図解でわかる 14歳からのLGBTQ+』(太田出版)など。