日本の民藝運動の中心人物であり、陶芸界の巨匠であった濱田庄司のもとにある構想が持ち込まれる。それは、戦争中に荒廃してしまった学校の標本を復活させよう、「歴史観のたてなおし」のひとつとして縄文土器を復元するという計画だった。その取り組みは民藝運動と縄文をつなげる重要な役割を果たすこととなった。
【お知らせ】
当連載を収録した書籍『縄文 革命とナショナリズム』が待望の書籍化! 全国書店やAmazonなどの通販サイトで、2025年6月26日(木)より発売いたします。

縄文 革命とナショナリズム - 太田出版
戦後日本は何につまずき、いかなる願望を「縄文」に投影したのか。 岡本太郎が縄文を発見し、思想家、芸術家たちのなかで縄文への関心が高まった。柳宗悦ら民芸運動の巨匠...中島岳志著...
藤森栄一と白崎俊次
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