私たちが生きていく上で必要不可欠なモノのひとつである“お金”。我々の暮らす現代の社会では、1円も使わずに生活するということもほぼ不可能ですし、何もせずにお金が増えるということもありません。では、そもそもお金とはどういうものなのでしょう?
2023年1月に発売された『図解でわかる 14歳からの金融リテラシー』(社会応援ネットワーク)では、「円安」などの基礎的な金融用語から、投資の基本知識、お金のトラブル事例や対処法まで、私たちの生活に関わる「お金」の疑問に答え、図解で解説。ここでは、その一部を抜粋し、紹介していきます。
今回は、“金融リテラシー”について。
A.お金に関する最低限の知識を身に付けることで、将来の選択肢が広がります
進学、就職、結婚など、私たちは長い人生の中で、いくつもの選択と決断を迫られることになります。その際、「いくらお金がかかるか」は、必ず一緒に考えなければならない問題です。
将来、より豊かで充実した人生を歩むために、人生の早い段階からお金に関する正しい知識を身に付けておきましょう。知識があれば将来、自分の夢を実現するためにどうやって家計を管理すればよいかがわかります。また、身に付けた知識をもとに着実に資産を形成すれば、より多くの選択肢の中から、進む道を選べるようになるかもしれません。こうしたお金の知識を「金融リテラシー」といいます。
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【金融リテラシー】
お金や経済に関する知識や判断力のこと。金融や経済が実生活と切り離せない現代では、生活スキルのひとつと考えられている。
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本書では、他にも「友だちからお金を貸して欲しいと頼まれた…」「私たちも税金を払っているの?」「クレジットカードって、何歳から作れるの?」など、具体的な相談内容を取り上げ解説。お子様だけでなく、大人にも読んでいただきたい一冊となっています。『図解でわかる 14歳からの金融リテラシー』(社会応援ネットワーク)は全国書店・通販サイトや電子書店で発売中です。図版が多くわかりやすいと好評の書籍シリーズ「図解でわかる~」は、ごみ問題、水資源、気候変動などの環境課題、地政学、資本主義、民主主義、心のケア、LGBTQ+などなど、今だから学び直しておきたいワンテーマを1冊に凝縮して3~4カ月毎に刊行されています。
筆者について
全国の小中学生向けの『子ども応援便り』編集室が、2011年東日本大震災時、「メッセージ号外」を発行したのを機に設立。同時に文部科学省等から委託を受け、被災地に「子どもの心のケア」の出張授業や教職員向けの動画配布を行う。以降、全国の4、5、6年生全員に『防災手帳』を無料配布するなど、学校現場からの「今、これが必要」の声に徹底して応えるプロジェクトを展開。心のケア、防災、共生社会、SDGsの出張授業や教材作り、情報発信を続ける。コロナ禍では、「こころの健康サポート部」を立ち上げた。書籍に『図解でわかる 14歳からのLGBTQ+』(太田出版)など。