日常的な風景をやわらかく切り取ることを得意とし、ポップな歌風で人気を得て、現代短歌を牽引する歌人・岡野大嗣による新作連載。最近のあなたの「うれしい近況」は何ですか? 特別、SNSで報告するほどではないけれど、友人には話しておきたい。そんな岡野大嗣の「うれしい近況」。カフェの隣の席で話を聞くように、ゆったりとした気持ちでお楽しみください。




次回の更新は、5月24日(水)17時の予定。
筆者について
おかの・だいじ。歌人。2014年に第1歌集『サイレンと犀』、19年に第2歌集『たやすみなさい』(ともに書肆侃侃房)を刊行。18年、木下龍也との共著歌集『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』、19年に谷川俊太郎と木下龍也との詩と短歌の連詩による共著『今日は誰にも愛されたかった』、21年に第3歌集『音楽』(ともにナナロク社)を刊行。21年、がん経験者による歌集『黒い雲と白い雲との境目にグレーではない光が見える』(左右社)を監修した。関西の月刊誌「MeetsRegional」で「レッツ短歌!」 連載中。 反転フラップ式案内表示機と航空障害灯をこよなく愛する。