OHTABOOKSTAND「2023年にもっとも読まれた記事ベスト10」

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昨年2022年2月1日よりスタートした連載&ニュースメディア「OHTABOOKSTAND」。今年2023年は、おかげさまで連載が多数書籍化し、新規連載も続々発表できた良い年となりました。さて、今年最後となる当記事では、「2023年にもっとも読まれた記事ベスト10」を大発表! 生活を題材にした記事が多かったように思いますが、いかがでしょうか? 書籍化した連載もあらためてご案内します。どうぞお楽しみください!

2023年にもっとも読まれた記事ベスト10

【第10位】店を選ぶことは、生き方を選ぶこと 秋田・横手/「観光地ぶらり」第6回

【第9位】セルフケア・セルフラブを取り戻す――資本主義的「ご自愛」への抵抗/「やさしい生活革命――セルフケア・セルフラブの始め方」第1回

【第8位】「朝ドラ史上最高傑作」と称された『カーネーション』主人公・糸子の“型破り”なヒロイン像

【第7位】父と母の文明開化/「おしまい定期便」第8回

【第6位】大麻、少年の性被害、男らしさの病(松本俊彦)/「酒をやめられない文学研究者とタバコがやめられない精神科医の往復書簡」第12回

【第5位】ヘイ、マコト(松本俊彦)/「酒をやめられない文学研究者とタバコがやめられない精神科医の往復書簡」第2回

【第4位】「困った人」は「困っている人」――自己治療と重複障害(松本俊彦)/「酒をやめられない文学研究者とタバコがやめられない精神科医の往復書簡」第8回

さて、ここからはいよいよベスト3の発表です!

【第3位】へい、トシ!(横道誠)/「酒をやめられない文学研究者とタバコがやめられない精神科医の往復書簡」第1回

6位から3位までを席巻した松本俊彦さんと横道誠さんの『酒をやめられない文学研究者とタバコがやめられない精神科医の往復書簡』「依存症」という専門的な題材を扱っているにもかかわらず、今年、最も読まれた連載になりました。昨今のこの問題に対する世間の関心の高まりが窺えます。

第1回の衝撃の横道さんの挨拶、「へい、トシ!」という呼びかけはヘルスケア分野における流行語になったとかならないとか……。毎回、読者がびっくりするほどの「脱ぎっぷり」で自己開示をしていく横道さんと、ひるむことなく専門家としての広く深い知見で打ち返す松本さん。スリリングな往復書簡もついに折り返しを過ぎました。来年に向けてぜひ濃厚なバックナンバーを読み返してお待ちください!(担当編集・藤澤千春)

【第2位】私の特殊能力/「おしまい定期便」第6回

やっぱり強い、こだまさん。最新刊『ずっと、おしまいの地』では希望的観測のもとにあった喫茶店のアルバイトですが、やはり暗雲が……。「伸びしろがありませんでした」は担当編集が謝るときの口癖にもなりました。人間、どんなに頑張ってもどうしても伸びない苦手分野って人それぞれある。

これからもこだまさんの「おしまいの地」及び「おしまいの地」から飛び出した冒険譚は不定期ながらに更新されていきます。早速、来年1月には更新がある……かも!? 来年以降も目が離せないこだまさんの動向をお楽しみに!!(担当編集・藤澤千春)

【第1位】和歌山と姫路、近いけど知らないことばかりの町/「自分を捨てる旅」第17回

ナオさんの文章が本サイトで2023年いちばん読まれたと聞いた。なぜこの文章がそんなに読まれたのかわからない。どこからの流入なのかもシステムの検証からもよくわからないようだ。多くの人に読まれようが読まれまいが、ナオさんの文章が好きだ。人生には、必ずしも劇的な出来事が必要なわけではない。今日を生きるために、生活するために、私にはナオさんの文章が必要だ。ナオさんの文章にはそんな空気と時間が詰まっている。

連載「自分を捨てる旅」は2024年1月19日の配信が最終回予定です。書籍化を予定しておりますので、どうぞ楽しみにお待ちください。(担当編集・森山裕之)

※当ランキングは「OHTABOOKSTAND」で2023年に配信した記事のなかから集計・作成しました。

当サイト連載から書籍化続々!

『ワンルームから宇宙を覗く』
笑っちゃうくらい壮大な宇宙と手のひらサイズの日常をダイナミックに行き来する新感覚の宇宙工学エッセイ。宇宙機の制御工学を専門としながら、JAXAのはやぶさ2などのさまざまな宇宙開発プロジェクトに携わる久保勇貴の連載が、ヨシタケシンスケ・山崎直子によるコメント入りの帯をまいて待望の書籍化。かわいらしい鈴木千佳子の装丁が目印です!

『荻窪メリーゴーランド』
現代短歌で最も注目すべき歌人・木下龍也と鈴木晴香による共演が実現! 言葉の魔術師たちが紡ぎ出す虚構のラブストーリー。ふたりが演じる彼らは誰なのか。どこにいるのか。そしてどんな結末を迎えるのか――。ネタバレを含む小冊子の付いた特装版、さらには本書登場の短歌を1首ずつプリントしたアクリルキーホルダー、グラス、クリア栞も発売しました。

『うれしい近況』
日常的な風景をやわらかく切り取ることを得意とし、ポップな歌風で人気を得て、現代短歌を牽引する歌人・岡野大嗣による連載が、第4歌集として待望の単行本化! ノートのような角丸がかわいい装丁は、名久井直子が担当。さらには、表紙のチェック柄をイメージしたオリジナルハンカチも制作しました。

『ぼんやり者のケア・カルチャー入門』
『女の子は本当にピンクが好きなのか』『不道徳お母さん講座』で話題の堀越英美さんによる連載が、『親切で世界を救えるか ぼんやり者のケア・カルチャー入門』へ改題し書籍化。「ケアの技術」を映画・アニメ・漫画など、身近なカルチャーから学びます。刊行記念イベントも1月27日に池袋で開催予定!

上記で紹介したオリジナルグッズやサイン本は、一部書店と太田出版の公式通販「QJストア」で発売中。「好きな歌を身につける」という体験ができるハンカチやアクリルキーホルダーは特にオススメです。

来る2024年は、波木銅によるディストピア小説『ニュー・サバービア』が1月19日に刊行予定です。来年も「OHTABOOKSTAND」をどうぞよろしくお願いします。それでは良いお年をお迎えください!

『ニュー・サバービア』
「私は変わりたかったよ。変えなきゃいけないところを変えられないまま、いろんなものを失っちゃった。この町と同じだね」(本文より)
原発のある片田舎の町で、小説家を夢見ながら退屈な日々を送っていた馬車道ハタリ。高校卒業を機に上京し数年が経ったある日、彼女のもとに見知らぬ作家の私小説の原稿が届く。そこには原発事故で壊滅した故郷にまつわる、彼女の重大な秘密が描かれようとしていた。大洪水、原発事故、カルト教団、未確認生物……次々と襲い掛かる脅威に、怒れるギグワーカー・馬車道ハタリは血気盛んに立ち向かう。現代の閉塞感を打ち破る、新世代ハードボイルド小説。

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