自分を捨てる旅
第17回

和歌山と姫路、近いけど知らないことばかりの町

暮らし
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和歌山と姫路、住んでいる大阪からも在来線でも行きやすいふたつの町に相次いで出かけた。それぞれ久しぶりの訪問だったが、新しい発見が多い小さな旅となった。何も起こらない、夢のような、必要な時間。

なんだか夢のようだった

カレーを出す店を取材しに和歌山へ行くことになった。最近よく原稿を書かせてもらっているグルメ雑誌があって、先日久しぶりに会った父親に「お前は何を食べても美味しい美味しいと言うから信用できない」と言って笑われたほどに乱暴な味覚を持った私なのだが、なぜか何度も声をかけてもらっている。そのありがたい雑誌の編集長であるEさんとJR和歌山駅で待ち合わせていて、私はひとりでその時間に着くように電車に乗った。

大阪から和歌山方面へ向かう平日の昼前の電車は、いつもそうなのかもしれないが、空いていた。東京の山手線のような横並びのシートではなく、新幹線みたいな、進行方向に向かって並ぶ座席に腰かけて、本を読みながら過ごした。途中ウトウトして、起きてもまだしばらく和歌山駅には着かなくて、全体で1時間半ほどかかるその電車の時間がすごくちょうどいいなと思った。車内の静けさも、車窓からの風景も何もかもちょうどいい。

そういえば昔、家庭内で答えの出ないような言い争いが起き、私はふてくされて外に出た。近くのコンビニでプラボトルに入った220ml入りの甲類焼酎を買い、外に出たところで半分ぐらい一気に飲んで、それで最寄り駅から電車に乗った。どこへ行く電車でもいいと思って乗ったそれが和歌山行きで、私は和歌山駅まで行って、駅にタッチしてターンするように大阪へ戻った。行きの電車の中で眠って、和歌山駅の売店でまた缶チューハイを買って飲みながら帰って、昼過ぎだったのが夕方になり、それで気分がだいぶ軽くなったのを覚えている。

Eさんが改札前に現れるのを待ちながら、駅前の風景を見渡した。それでもうひとつ思い出したのだが、以前、週刊誌の企画で和歌山駅前の居酒屋を取材したことがあって、そのとき、全然うまくいかなかったのだった。取材を受けてもらえることは事前の電話で確認して、もちろん、了承を得たから来たのだが、店主の機嫌が悪かったのか、私の言動で気分を害したのか、とにかく私は先方にたくさん叱られて落ち込んだ。

たしかあの居酒屋はここから歩いてすぐの場所だったな、などと思っているとEさんが現れ、ふたりでタクシーに乗って目的のカレー店へ向かった。10分もせずに着いたそこは「カレーショップ バラ 日赤前店」という店で、そのカレーを和歌山のソウルフードと呼ぶ人もいるそうだ。

和歌山駅から少し離れた場所にある「カレーショップ バラ 日赤前店」

ベースとなるカレーに色々とトッピングを選んで乗せられるのがこの店のスタイルらしく、そのトッピングのなかからエビフライ、ヘレカツ、ソーセージ、小松菜をセットにしたその名も「バラカレー」というメニューがあって、それを食べた。

スパイス感があんまり強すぎずに絶妙で、飽きのこない味だった

食後に少し話を聞かせてくれた店主が「毎日でも食べられると言ってくれるお客さんもいます」と語っていたのも納得の洗練されたバランスで、あっという間に食べ終わったあと、すぐにもまた食べたいと思うような味だった。カレーだけを詰めた持ち帰り用のパッケージがあったので、それも買った。

店主に伺った話によると、この店は「カレーショップ バラ 日赤前店」という店名からもわかるとおり、支店であり、本店は別の場所にあった。1960年頃の創業だという。しかし本店が10年ほど前に火事で燃えてしまい、その後、場所を移して再オープンするも、数年後に閉店してしまう。本店がなくなり、今残っている支店はこの「日赤前店」のみ。つまり、もともとは支店だったこの店が、そのカレーを現在も味わえる唯一の店となっているのである。

本店があったのは「ぶらくり丁」という場所だと店主が言っていて、「ぶらくり、ぶらくり」とその聞きなれない響きを覚えておいて、店を出たあと、Eさんとそこに向かってみることにした。店主がしきりに「あの辺にもっと活気が戻ればいいのに」というふうに言っていて、どうやらこの界隈はかつて和歌山市内随一の繁華街として賑わっていたらしいのだが、なるほど、アーケード街には人の姿もまばらだった。

静かな雰囲気の「東ぶらくり丁」

「カレーショップ バラの本店はどこにあったんでしょうね」と、その名残を探しながらEさんと歩いていると、アーケード内に何か所か設置されたスピーカーから聞いたことのある音楽が流れてきて、「なんだっけこれ」と最初はわからずにいたのだが、しばらくしてそれがトーキングヘッズの『Once in a Lifetime』という曲だということがわかった。私たち以外ほとんど誰もいない空間に軽快なリズムが反復していて、少し不思議だった。

東ぶらくり丁の一角に残っていたスマートボールの看板。閉店しているようだった

結局、本店がどこにあったのかわからぬまましばらく歩き、「中ぶらくり丁」を通りかかると「CROSS ROAD」というレコード・CDショップがある。Eさんは音楽好きで、「ちょっと見てみますか?」と、まずは軒先に置かれた特売のレコードを見た。「おっ、結構いいものが安い値付けで出してありますよ」と言うので私も隣の箱を探す。「これほら、嘉門雄三のライブ盤ですよ。桑田佳祐の変名で、CD化されてないんです。カバーが中心なんですけど結構いいんです」と、Eさんが教えてくれたレコードは500円で、「貴重なレコードというわけじゃないですけど、この値段はお手頃ですよ」というので買ってみることにして、一枚買うことにしたら、その勢いでさらに何枚も欲しくなるのだった。

「CROSS ROAD」、買い物が楽しい店だった

特売ボックスだけでなく、店内のレコードや中古CDもくまなく見て、小一時間ぐらい過ごす。「和歌山まで来て何してるんでしょうね、我々」と笑い合い、取材で来たはずが気づけばふたりとも何枚もレコードやCDを買っているという状況が面白くなってくる。会計のついでにお店の方に「このあたりにバラというカレー屋さんはありませんでしたか?」と聞いてみたところ、お店の外まで出て教えてくれた。「あのトタンの建物見えますか? あの手前にあったんですよ。今は空き地ですけど」と指差された先へ歩いてみる。さっき気づかずに通り過ぎていたそこは、ここに老舗のカレー店があったということが信じられないほどに小さな敷地だった。

「カレーショップ バラ 本店」があったらしい場所

「跡地も無事見つかったし、じゃあ、飲みにいきましょう」と、よさそうな居酒屋を探して歩く。周辺には、飲食店の入った古いビルやスナック街があって、「ここも気になる」「ここもよさそう」と目移りしてしまう。

営業していたら入ってみたかっためし屋
同じ形の建物が連なり、そこに焼肉店やスナックが入っている一角

だいぶ悩んだ末、「元寺町ストリート」というアーケード沿いの店に腰を落ち着けた。

ちょっとおしゃれな雰囲気のカフェなどもちらほらあった「元寺町ストリート」

ぶらくり丁周辺は和歌山駅から少し離れた場所にあり、その交通の便の悪さが衰退の一因だとも言われているらしいと、あとで調べて知った。しかし、自分としてはむしろ、駅から離れた場所にこんなエリアがあることを知れたことをちょっと得意に感じ、大阪から少し遠いけど、行こうと思えばすぐ行ける和歌山が今まで以上に魅力的に思えてきた。入った店で3杯ほど飲み、和歌山駅前まで引き返してもう一軒、駅近くの居酒屋に寄って、帰りは特急くろしお号に乗った。曜日や時間帯を限定して運行している「パンダくろしお」という特別車両にたまたま乗ることができて、なんだか夢のようだった。家に帰ってすぐに聞いた嘉門雄三のレコードは、すごくよかった。

パンダ車両に乗り、缶チューハイを飲みながら大阪方面へ戻った

こんなに居心地のいい店がなくなってしまう未来

数日後、私は姫路に旅に出ることにした。姫路もまた、大阪から在来線で1時間半ほどの距離にあって、それほど遠いわけではないけど、小さな旅という感じがする町だ。この日は姫路にしばらく住んでいたことがあるという友人のHさんが同行してくれた。姫路に来るのはかなり久々だというHさんが好きな店と、自分が行きたい店とをハシゴしようという話になっている。

快晴の姫路駅前。奥には姫路城がそびえる

4月末だったが長袖では暑いほどの陽気で、日陰を探しながら駅前からの道を歩いた。まず目指したのは「かどや」という大衆食堂で、かつて、和歌山を取材したのと同じ週刊誌で、やはりここにも来たことがある。取材が終わったあと、常連客のテーブルに混ぜてもらって一緒に酒を飲んで、それがすごく楽しく、また来たいとずっと思っていた。

念願がかなって再訪できた「かどや」

醤油におろし生姜を加えた“生姜醤油”をかけるのが特徴の姫路おでんが食べられる店で、それも名物だが、冷蔵ケースに並んだ惣菜から好きなもの選ぶこともできる。瓶ビールもあれば缶チューハイも、日本酒も焼酎もあって、日差しが明るく照らす店内でのんびりと飲んでいられる。

「そうだった。こういう店だった」とうれしくなった

Hさんとおでんをつまみにビールを飲みながら、姫路の思い出について聞く。Hさんが姫路に来たのは、仕事で姫路を拠点にした新規事業を立ち上げることになり、その担当者という役割を負ってのことだったという。それまで姫路にはまったく来たことがなく、未知の土地だったそうだ。姫路にあるいくつかの企業と連携を取りつつ、プロジェクトを軌道に乗せるというのが任務で、そのさわりを聞くだけでもなんだか大変そうである。

美味しい姫路おでんを食べつつ過ごす

「不安はなかったんですか?」と聞くと、「いや、私は新しいことに不安を感じることはまったくないんです。それよりも楽しみのほうが大きくて、来てみればいい飲み屋がたくさんあり過ぎて、なんて楽しい町なんだろうと思いました。大阪からはちょっと遠いけど」と、Hさんが言って、空になったグラスに瓶ビールを傾ける。静かになったその一瞬、我々のうしろでお店の方が常連らしき客と会話しているのが聞こえる。「ここももう長いやろ?」「長いです。80年以上ですから」「後継ぎはおらへんの?」「いやもう、私らの代で終わりですわ」と、そんなやり取りだった。

Hさんが暮らしたかつての姫路があり、こんなに居心地のいい店がなくなってしまう未来もあるのだなと思う。瓶ビールをもう一本と、中華そばも注文する。以前ここに取材に来たとき、常連客におすすめしてもらって、中華そばを食べた。それがすごく美味しかった記憶があって、今日またそれを確かめておきたいと思った。

心が落ち着くような味のする中華そば

甘みのあるスープで、柔らかくて真っすぐな麺で、確かにこういう味だった気がする。また食べることができてよかった。

「かどや」の時間を堪能して、外へ出る。まだ明るくて、時おり吹く風が気持ちいい。姫路城のふもとの一帯が広い公園になっているのでそこを散策して、気が済んだところで駅前の商店街へ向かう。

駅前の大きな商店街をキョロキョロと眺めながら歩くのが楽しかった
アーケードの切れ目から夕暮れの空が見えて綺麗だった

Hさんが行きたかったという店、「英洋軒」にやってきた。姫路駅から車で20分ほどの余部(よべ)という地に本店がある中華料理店で、この駅前の支店は立ち飲みスタイル。私も何度かここには来たことがあったが、いつでも賑わっている人気店だ。

餃子や唐揚げが名物の立ち飲み「英洋軒」

それほど広くないスペースにL字のカウンターがあって、そこに向かってギュウギュウに客が立っている。我々はふたりなので、カウンターの脇にふたつだけ置かれた小さなテーブルに向き合って立つ。生ビールと餃子一皿を注文すると、厨房から出てきたものが一旦カウンター席の客に手渡され、バケツリレーのように私たちのほうにやってくる。

驚くほどに美味しい「英洋軒」の餃子

カウンター席に立っている人たちにとってそれはいつものことらしく、手慣れた様子で運んでくれる。餃子の乗った皿を受け取ると、カウンター席の客がそのまま流れるような動きで、こちらを振り返りもせずに餃子のタレを渡してくれた。で、そのタレを受け取ると、今度はラー油を、これもバックハンドで渡してくる。「ありがとうございます!」とスーツ姿の背中にお礼を言いながら、姫路で働き、仕事帰りにこの店に立ち寄る生活を想像してみる。どれだけの日々を積み重ねれば、ノールックで餃子のタレを手渡せるようになるだろう。

「英洋軒」を出てもう一軒、「あけぼのストアー」という店へ。売店の店内がそのまま酒を飲める場になったようなところで、ここもまた素晴らしい。

売店が角打ちになったような「あけぼのストアー」
店内にはテーブル席が設けられ、惣菜や乾きものをつまみにお酒を飲むことができる

仕事があるというHさんと別れ、予約してあった宿へ向かう。ここもまた、Hさんが「スーパー銭湯とビジネスホテルが一緒になったようないい宿なんです」と教えてくれたもの。大浴場もあって朝食バイキングも豪華で、贅沢な気分を味わった。

翌日、軽く何か食べて大阪に戻ろうと思い、Hさんのアドバイスに従って「姫路タコピィ」という店に寄ることにした。ビルの地下にあるフードコートのような店だそうで、その前に来て、ここは自分の勘ではたどりつけなかっただろうなと思った。自分だったら、もっと見るからに古い店を探してしまいそうだ。そこがまだまだ私はダサい。

姫路駅からもほど近いビル「グランフェスタ」の地下にある「姫路タコピィ」
たこ焼きや焼きそばや生ビールが気軽に味わえるいい店だった

たこ焼きを出汁につけてふやふやにして食べるのが明石焼きで、ソースをかけたたこ焼きをさらに出汁に浸すのが姫路風の食べ方なのだと、壁に貼られたパネルに説明してあった。ソースのついたたこ焼きを箸で掴んで出汁に入れるとき、ちょっと悪いことをしているかのような気分になるが、これが妙に美味しい。10個入りのたこ焼きを「次はソースだけで食べてみるか」などと食べ方を変えながらつまんでいくのが楽しい。

ソースと出汁が混ざり合ってやみつきになる味

昼時ということもあって、地元の方らしき客がどんどんやってくる。そのなかに混ざって、私も姫路で生活をしているようなふうを装ってみる。もちろん私のそれはあくまで「ごっこ遊び」で、どれだけ頑張って真似しようとしたところで、その土地で暮らす人に近づけるわけもない。束の間のごっこ遊びはすぐに終わり、駅前で買った姫路土産でリュックをパンパンにして、私は私の暮らす町に向かう。

*   *   *

スズキナオ『自分を捨てる旅』次回第18回は、2023年6月9日(金)17時配信予定です。

筆者について

スズキナオ

1979年東京生まれ、大阪在住のフリーライター。WEBサイト『デイリーポータルZ』、『集英社新書プラス』、月刊誌『小説新潮』などを中心に執筆中。著書に『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』、『酒ともやしと横になる私』、『関西酒場のろのろ日記』、『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』、『「それから」の大阪』、パリッコとの共著に『酒の穴』、『椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門』、『“よむ”お酒』、『のみタイム 1杯目 家飲みを楽しむ100のアイデア』がある。

  1. 第1回 : 蔵前のマクドナルドから
  2. 第2回 : 上を向いて有馬温泉を歩く
  3. 第3回 : つながっている向こうの場所で
  4. 第4回 : 敦賀の砂浜で寝転ぶ
  5. 第5回 : 家から歩いて5分の旅館に泊まる
  6. 第6回 : 煙突の先の煙を眺めた日
  7. 第7回 : 犬鳴山のお利口な犬と猫
  8. 第8回 : 暑い尾道で魚の骨をしゃぶる
  9. 第9回 : 湖の向こうに稲光を見た
  10. 第10回 : 枝豆とミニトマトと中華そばと
  11. 第11回 : あのとき、できなかったこと
  12. 第12回 : いきなり現れた白い砂浜
  13. 第13回 : 予備校の先まで歩くときがくる
  14. 第14回 : “同行二人”を思いながら野川を歩く
  15. 第15回 : 米子、怠惰への賛歌
  16. 第16回 : 生きなきゃいけない熊本
  17. 第17回 : 和歌山と姫路、近いけど知らないことばかりの町
  18. 第18回 : 幸福な四ツ手網小屋と眠れない私
  19. 第19回 : 熱海 夜の先の温泉玉子
  20. 第20回 : 今日もどこかでクソ面倒な仕事を
  21. 第21回 : 海を渡って刺し盛りを食べる
  22. 第22回 : 城崎温泉の帰りに読んだ『城の崎にて』
  23. 第23回 : 寝過ごした友人がたどり着いた野洲駅へ、あえて行く
  24. 最終回 : 秩父で同じ鳥に会う
連載「自分を捨てる旅」
  1. 第1回 : 蔵前のマクドナルドから
  2. 第2回 : 上を向いて有馬温泉を歩く
  3. 第3回 : つながっている向こうの場所で
  4. 第4回 : 敦賀の砂浜で寝転ぶ
  5. 第5回 : 家から歩いて5分の旅館に泊まる
  6. 第6回 : 煙突の先の煙を眺めた日
  7. 第7回 : 犬鳴山のお利口な犬と猫
  8. 第8回 : 暑い尾道で魚の骨をしゃぶる
  9. 第9回 : 湖の向こうに稲光を見た
  10. 第10回 : 枝豆とミニトマトと中華そばと
  11. 第11回 : あのとき、できなかったこと
  12. 第12回 : いきなり現れた白い砂浜
  13. 第13回 : 予備校の先まで歩くときがくる
  14. 第14回 : “同行二人”を思いながら野川を歩く
  15. 第15回 : 米子、怠惰への賛歌
  16. 第16回 : 生きなきゃいけない熊本
  17. 第17回 : 和歌山と姫路、近いけど知らないことばかりの町
  18. 第18回 : 幸福な四ツ手網小屋と眠れない私
  19. 第19回 : 熱海 夜の先の温泉玉子
  20. 第20回 : 今日もどこかでクソ面倒な仕事を
  21. 第21回 : 海を渡って刺し盛りを食べる
  22. 第22回 : 城崎温泉の帰りに読んだ『城の崎にて』
  23. 第23回 : 寝過ごした友人がたどり着いた野洲駅へ、あえて行く
  24. 最終回 : 秩父で同じ鳥に会う
  25. 連載「自分を捨てる旅」記事一覧
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