自分を捨てる旅
第8回

暑い尾道で魚の骨をしゃぶる

暮らし
スポンサーリンク

期間限定のJR西日本の割引切符があると知り、まったくの偶然に、広島の尾道へ旅することになった。二日酔いの朝、新幹線に乗った今日は8月6日、77年前、広島に原爆が投下されたまさにその日だった。

アプリでサイコロを振り、尾道へ行く

JR西日本が「サイコロきっぷ」という割引きっぷを期間限定で販売しているというニュースを見た。サイコロを振るように、行き先がいくつかの候補のなかからランダムで決まるものだそうで、運賃は大阪をスタート地点に往復5,000円均一。いちばん遠くて福岡県・博多駅まで行くことができるという。

鈍行列車限定というのでもなく、新幹線や特急電車を使っていい。平日限定などでもなく、定められた期間中ならいつでも使える。

「面白そうだな。5000円で行って帰って来られるなら安いし」と思ったが、だいたい私はこういうものに対する反応が鈍く、ぼーっとしているうちに販売期間が終了してしまうようなことが多い。しかし、今回、私の友人がそれを実際に買い、広島県・尾道(おのみち)駅までのきっぷが当たったと連絡をくれたことによって背中を押された。

JR西日本のサービスサイトで会員登録をしたり、スマホ用のアプリをインストールしなければならないという手間はあったが、まあ、30分あればなんとかなる程度だ。指示に従って購入手続きを進め、アプリのなかでサイコロを振ってみたところ、友人と同じく、私も尾道駅までのきっぷが当たった。

サイコロで行き先が決まってから数日は乗れない(きっぷが発券できない)、みたいな条件もあって、そこが少しややこしいのだが、そもそも大急ぎで尾道に行きたかったわけではない。期間中に使えればいいや、ぐらいの軽い気持ちでいた。

しかし、そこに迫ってきたのが当連載の締め切りだった。旅行記である以上、どこかへ出かけねばならない。きっぷの発券が可能になるのを待ち、慌てて尾道へ向かうことになった。

二日酔いの朝。家を出て新大阪駅に向かい、山陽・九州新幹線に乗る。新しい車両なのか、車内がとてもきれいで椅子の座り心地もよく、いつもの自分なら旅気分が高まって早くも酒を飲みたいところだが、今、体が欲しているのはポカリスエットだ。

二日酔いのダメージがひどく、ポカリスエットを飲みながら移動

最近になってようやくわかってきたのだが、酒のダメージが翌日まで持ち越されるかどうかというのを決定するのは、酒を飲んだ量より、飲んだ速度のようである。いや、もちろん、大量に飲んだ翌日がひどいことになるのは間違いないのだが、たとえば、「一日中ちびちび飲み続けたとき」より「居酒屋で3時間ハイペースで飲んだとき」のほうがあとの苦しみが大きいようなのである。体は絶えずアルコールを分解しようと働きつづけているが、そこに処理しきれないスピードで酒が入ってくる。処理工場のラインはパンクし、お手上げ状態。

そんな工場のイメージを脳裏に描きつつ、窓の外も眺めずにただ眠る。何度か目を覚まし、そのたびに少しずつポカリスエットを飲んで、気づけばもう新幹線は福山駅に到着するところらしかった。

福山駅で在来線に乗り換え、20分ちょっとで尾道駅に着いた。時刻は正午近く。大阪を出るときは小雨がぽつりと降っていたのに、尾道駅を出るとギンギンの陽射しだ。駅前からすぐ海が見え、その向こうに見えるのが向島(むかいしま)という島らしい。

キラキラした海を見て体力が一気に回復した気がした

駅前と向島を行き来する渡船はかなり頻繁に出ているようで、しばらく海を眺めていると向こうから船がやって来るのが見えた。

尾道と向島を結ぶ渡船は複数あり、朝から夜まで頻繁に往復している

その船に乗っていく人々の半分ぐらいが自転車を押している。尾道から愛媛県今治(いまばり)市までを結ぶ「しまなみ海道」にはサイクリングロードが整備されていて、瀬戸内海の島々を自転車に乗って渡っていくことができる。景観が素晴らしいことから、全国の自転車乗りたちが集まる聖地のような場所になっていると聞く。

あとで島に渡ってみようかなと考えながら、海沿いをしばらく歩く。尾道と向島のあいだを流れる細長い海峡は「尾道水道」と呼ばれ、周囲が遊歩道として整備されていて、どこまでも歩いて行けそうである。しかし、降り注いでくる日光のあまりの強さに根負けし、目の前に現れた食堂に逃げ込んだ。

おつまみから麺類までいろいろなメニューがあるらしい「しみず食堂」

ラーメンの横に「骨しゃぶ」のお椀

しみず食堂というその店、引き戸を開けてすぐの場所にある冷蔵ケースに小皿のおつまみ類が並んでいて、好きなものを選んでいいスタイルらしい。魚の煮つけの乗った皿を取って席につく。

のちほど許可をもらって撮影した冷蔵ケース
外を歩いているうちに二日酔いは消え去り、もうビールが飲みたくなっている

冷えたビールを飲みながら煮魚を突っつく。やわらかな身に味がしっかりしみて美味しい。「こんな店やけどゆっくりしてね」とお店の方が声をかけてくれたのでお礼を言いつつ「これはなんというお魚ですか?」と聞くと、「タモリゆう魚」と教えてくれた。「他ではあんまり食べんかもしれん。今の季節がいちばん美味しい。鯛より身がしっかりしてるでしょう」とのこと。

すると厨房から「はい、ラーメン」と声がして、私のあとに入ってきたグループ客のもとへラーメン鉢が次々と運ばれていく。「ラーメンか……。うまそうだな」と思いつつ、私は引きつづき魚の身をはしの先でほぐす。私が座っているのは窓側に置かれたテーブル席で、目の前は壁と窓。座っていると角度的に見えないが、窓の向こうはさっき眺めていた海だ。

グループ客が座っているのは私の背中側のテーブルで、背後から聞こえてくる麺を啜る音に、私の神経は集中している。「きっとうまいんだ。ラーメンも食べないと後悔するぞ」と思う。すると私の背後の高い場所に置かれているテレビから、今日の午前中に広島市で行われた平和記念式典の様子を伝えるニュースの音声が流れてくる。

私が尾道に来たのは8月6日で、77年前に広島に原爆が投下された、まさにその日だった。旅に出る前夜、下着類をリュックに詰めながらそのことに気づき、ちょうどそのタイミングで近くまで行くことになるのだな、と思ったが、広島市と尾道市がどれぐらい離れているのかも実感できない私だった。

振り返るとグループ客の人々もラーメンを食べる手を止め、テレビ画面を見上げている。そのなかのひとりが「77年かぁ」と言い、さっき私に魚の名前を教えてくれたお店の方が「こんなに暑い日じゃったんかのう」とつぶやくように言うのが聞こえた。

画面には、岸田首相が挨拶する様子が映され、「核兵器禁止条約については言及しませんでした」とアナウンサーが言っている。

酒は急いで飲んではいけない、と、私はかなりゆっくりしたペースで瓶ビールを飲んでいる。ひっきりなしにお客さんが入ってくるようであればすぐに立ち去ろうと思っていたが、幸い店内が満席になることはなかった。グループ客がお会計をして出ていったところで、「ラーメンの並をください!」と追加で注文する。

「ラーメンね」と、厨房に注文を通してくれたお店の方が、私が食べ終えた魚の煮つけを見て、「あら! もうちょっと身を残してもらったらよかったぁ」と笑った。なんでも、この店では魚の煮つけを半分ほど食べたところでお椀に移してそこにダシを注ぎ、あら汁のようにして食べるのが名物なのだという。「骨しゃぶ」と呼ばれるその名物を、すっかり骨だけになった私の魚でも作ってくれるそうだ。

ラーメンが運ばれてきて、その横に「骨しゃぶ」のお椀も来て、テーブルの上が急に賑やかになった。

真っ直ぐな味わいのラーメン。プツッとした麺の歯ごたえもいい
甘みのある骨しゃぶのダシをラーメンスープと交互に飲む贅沢

お腹がすっかり満たされ、お会計をして外へ出る。作家の林芙美子(はやし・ふみこ)が暮らしていたことから名の付いた「おのみち芙美子通り商店街」のアーケードを歩く。古い商店が多く残っており、ただそれを眺めながら歩くだけでおもしろい。

おのみち芙美子通り商店街には老舗らしき商店がたくさんあった

しかし、商店街散策は夕方以降の楽しみにとっておくとして、とりあえず私は渡船に乗って向島へ行ってみることにした。

さっき立ち寄ったしみず食堂のすぐそばの発着所にちょうど船が来るところだった。福本渡船という会社の船で、徒歩の客は大人ひとり60円。自転車も一緒だと70円だという。乗ってしまえば3分ほどで向こう岸に着いてしまう。

尾道-向島間を片道3分ほどで結ぶ船
出発するとぐんぐん向島が近づいてくる

口座に残高がぜんぜんない

乗船時間が短かったからか、しばらく歩いてもここが島であるという実感があまり湧かない。溶けそうな暑さのなかを日傘を差しながらよろよろと進み、「後藤鉱泉所」までやってきた。

向島で昔ながらの清涼飲料水を製造している後藤鉱泉所

先日、飲み仲間からこの後藤鉱泉所が作っているサイダーが美味しいんだと教わり、スマホにメモを残しておいた。いや、正確にはそのときに聞いた話をはっきりと記憶しているわけではなかったのだが、「確かどこかの島にあると聞いたような。尾道から船で行くと言っていたような」と、その程度だけ思い出して検索してみたところ、それがまさしくこの向島にある後藤鉱泉所であることがわかったのだった。

後藤鉱泉所は1930年に創業した老舗で、「マルゴサイダー」というご当地サイダーを筆頭に、昔ながらのドリンクを作りつづけているという。店内はサイクリングの途中で立ち寄ったらしき人や家族連れで賑わっており、お店の方が一つひとつの製品について丁寧に説明している。

全部飲んでみたくなる後藤鉱泉所のドリンク色々

ここで飲める飲料の多くは空き瓶を再利用する形で製造されているから、この場で飲んで瓶を返却しなければならない。なかには50年以上も使われているという貴重な瓶もあるとのこと。「ヤポネC」というのと「ミルクセーキ」という飲料を2本立てつづけに飲み、社名の刻印された栓抜きなど、オリジナルグッズも買う。

向島には海水浴場や展望台など、観光スポットがいろいろあるらしかったが、それらを徒歩でまわれるほど島は小さくなく、そもそもこの猛暑のなかを長く歩く体力など自分にはないように思えた。

コンビニやスーパーを見つけては涼ませてもらいつつ、行きに乗ってきたのとは別の船で再び尾道駅前へと戻る。

帰りの船の運賃は大人ひとり100円だった

駅前から長く続く商店街を改めて歩き、大宝山という山の中腹にある千光寺まで運んでくれる「千光寺山ロープウェイ」に乗ってみることにする。

さっきは海を渡り、今度は山へ登る
乗車時間はこちらも約3分。あっという間だ

山頂には2022年の3月にリニューアルしたばかりだというかっこいいデザインの展望台があり、先程間近に見た尾道水道を、今度は高い場所から見晴らすことができた。

大きならせん階段を登っていくと展望スペースがある
尾道水道の向こうに見えるのはさっきまでいた向島だ

「自分はあの辺りを歩いていたのだな」と思い返しながら景色を眺めていると、近くで親子連れがスマホで自撮りをしているのが目に入る。「シャッター押しましょうか」と声をかけ、向こうも「ありがとうございます!」と言ってくれたけど、こんなコロナの時代に知らない人にスマホを触られるの嫌だよな、とすぐに思い直した。いつも携帯しているアルコールスプレーを自分の手に吹きかけ、「これで消毒しますんで!」と言ってからスマホを受け取ったのだが、「余計なお世話だったな」とどんどん落ち込んでくる。

その気持ちを吹き飛ばしたくて売店で缶ビールを買って飲む。日差しの強さはさっきと変わらないが、高い場所なので風が通って気持ちいい。

冷えたビールと涼しい風で少し気が晴れた

帰りのロープウェイで山を下り、予約してあった旅館にチェックインする。宿泊料金を支払うと財布の中身がだいぶ少なくなった。近くのコンビニに向かい、ATMにキャッシュカードを入れてみる……が、いつもこういうときに利用する口座に残高がぜんぜんないのがわかった。

「あっ!」と思う。数日前、大きな支払いをする必要があり、残高をほとんど引き出し、家に置いてきてしまったのだった。私が持ち歩いているキャッシュカードはその一枚だけなので、つまり、今ある財布の中身だけで今日の残りと明日を過ごさなければならないということになる。さっきまで楽しかったのに、いきなり窮地に立たされた気分だ。

なんと幸せな時間だろうと思った

しかも私はこれから、尾道に詳しい知人から教わった書店をめぐりたいと思っているのである。「紙片」というお店と「弐拾dB」というお店。結局どちらにも行き、夜に居酒屋で飲もうかと思っていたのをナシにして、どちらでも買い物をした(申し訳なくなるような微々たる額ではあったが)。

商店街沿いの「みやち」という店で「天ぷら中華そば」を食べ、「栗原温泉」という銭湯で汗を流して海沿いへ向かう。

小エビの天ぷらが入った「みやち」の「天ぷら中華そば」
尾道駅の裏手にあった「栗原温泉」

尾道水道沿いの遊歩道にはベンチがたくさん設置されており、買ってきたチューハイも飲めるし、街灯の下で本も読めて申し分ない。

尾道の素敵な書店で買った本
暮れてゆく空の下で飲むチューハイがうまい

アニメ映画監督・高畑勲が戦争体験を語った講演をベースにして作られた『君が戦争を欲しないならば』の冒頭を読んでいると、高畑氏が自身の体験をそれまであまり語ってこなかった理由として、こんなことが書かれていた。

もう一度言いますが、戦争末期の負け戦の果てに、自分たちが受けた悲惨な体験を語っても、これから突入していくかもしれない戦争を防止することにはならないだろう、と私は思います。やはり、もっと学ばなければならないのは、そうなる前のこと、どうして戦争を始めてしまったのか、であり、どうしたら始めないで済むのか、そしていったん始まってしまったあと、為政者は、国民は、いったいどう振る舞ったのか、なのではないでしょうか。

高畑勲『君が戦争を欲しいならば』(岩波書店/2015年)

戦争をはじめようとする人はむしろ「あんな悲惨なことにならないためにこそ、戦争をしなければならないのだ」と言うのだから、戦争体験を語っても戦争は止められないと高畑氏は語り、それでも自身が少年時代を過ごした岡山で空襲にあった日のことを一度も忘れたことはないと、その日の記憶をたどり始めるのだ。

「責任を決して明らかにせず、追及せず、ただ、ずるずると押し流されていく。私たちのずるずる体質と空気を読む驚くべき同調体質」に抵抗し、平和を修繕し続ける努力が必要だと訴える結末部分を読み終え、今日ここでこの本を読めてよかったと感じた。

宿に戻って少し眠り、夜中に目を覚ましてテレビをつけたら「RCC中国放送」という広島のローカル局で『語り継ぐ原爆映像』という特番が放映されていて、それを見ることができたのも貴重な体験に思えた。原爆投下から二ヶ月ほど経った頃の広島が映り、自然環境への影響を調査する学者たちや、自身が被ばくしながらも治療をつづけた医師たちの姿がそこに記録されている。それを見終え、まとまらない考えを転がしているうちにまた眠り、窓の外が明るくなっていた。

私が泊まった宿からは、魚の煮つけを食べたしみず食堂が目と鼻の先だった。しみず食堂は朝9時から営業しているとのことだったので、私は絶対に朝ごはんを食べに行こうと心に決めていた。リュックのポケットにしまってあった名刺入れの中に、いざというときのための数千円が折りたたんで挟んであったのを思い出した。財布の中身と合わせれば、なんとかなりそうである。

のれんをくぐり、生ビールと、魚の煮つけをもらう。「ああ、大阪のお客さん、今日も来てくれたの」とお店の方。

今日も暑い一日になりそうだ

「これはアコウ。今度はちゃんと半分ぐらい残してね、おダシ入れてあげるから」と言ってもらい、身をしっかり残した段階で「骨しゃぶ」にしてもらう。

今度こそ、お頭の部分もきっちり残しての「骨しゃぶ」である

「こうしたら骨からも身からも味が出るからね。やっぱり地の魚を美味しく食べてもらえたら嬉しいから。市場で今日の(午前)2時に漁からあがってきたものだから、新鮮は新鮮。ふふふ」。昨日食べたタモリも美味しかったけど、このアコウもまたしみじみと味わい深い。

「よし、残金的に生ビールをもう一杯飲めないわけじゃないぞ、さて、どうしよう」と迷いながら、なんと幸せな時間だろうと思った。そしてそう思うとき、自分が今ここでこうしていられることは、ほんの少しのズレの結果でしかないんだと感じもする。尾道から平和記念公園までは直線距離で70km弱。広島に原爆が落ちた日から77年と1日が経った朝だ。

筆者について

スズキナオ

1979年東京生まれ、大阪在住のフリーライター。WEBサイト『デイリーポータルZ』、『集英社新書プラス』、月刊誌『小説新潮』などを中心に執筆中。著書に『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』、『酒ともやしと横になる私』、『関西酒場のろのろ日記』、『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』、『「それから」の大阪』、パリッコとの共著に『酒の穴』、『椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門』、『“よむ”お酒』、『のみタイム 1杯目 家飲みを楽しむ100のアイデア』がある。

  1. 第1回 : 蔵前のマクドナルドから
  2. 第2回 : 上を向いて有馬温泉を歩く
  3. 第3回 : つながっている向こうの場所で
  4. 第4回 : 敦賀の砂浜で寝転ぶ
  5. 第5回 : 家から歩いて5分の旅館に泊まる
  6. 第6回 : 煙突の先の煙を眺めた日
  7. 第7回 : 犬鳴山のお利口な犬と猫
  8. 第8回 : 暑い尾道で魚の骨をしゃぶる
  9. 第9回 : 湖の向こうに稲光を見た
  10. 第10回 : 枝豆とミニトマトと中華そばと
  11. 第11回 : あのとき、できなかったこと
  12. 第12回 : いきなり現れた白い砂浜
  13. 第13回 : 予備校の先まで歩くときがくる
  14. 第14回 : “同行二人”を思いながら野川を歩く
  15. 第15回 : 米子、怠惰への賛歌
  16. 第16回 : 生きなきゃいけない熊本
  17. 第17回 : 和歌山と姫路、近いけど知らないことばかりの町
  18. 第18回 : 幸福な四ツ手網小屋と眠れない私
  19. 第19回 : 熱海 夜の先の温泉玉子
  20. 第20回 : 今日もどこかでクソ面倒な仕事を
  21. 第21回 : 海を渡って刺し盛りを食べる
  22. 第22回 : 城崎温泉の帰りに読んだ『城の崎にて』
  23. 第23回 : 寝過ごした友人がたどり着いた野洲駅へ、あえて行く
  24. 最終回 : 秩父で同じ鳥に会う
連載「自分を捨てる旅」
  1. 第1回 : 蔵前のマクドナルドから
  2. 第2回 : 上を向いて有馬温泉を歩く
  3. 第3回 : つながっている向こうの場所で
  4. 第4回 : 敦賀の砂浜で寝転ぶ
  5. 第5回 : 家から歩いて5分の旅館に泊まる
  6. 第6回 : 煙突の先の煙を眺めた日
  7. 第7回 : 犬鳴山のお利口な犬と猫
  8. 第8回 : 暑い尾道で魚の骨をしゃぶる
  9. 第9回 : 湖の向こうに稲光を見た
  10. 第10回 : 枝豆とミニトマトと中華そばと
  11. 第11回 : あのとき、できなかったこと
  12. 第12回 : いきなり現れた白い砂浜
  13. 第13回 : 予備校の先まで歩くときがくる
  14. 第14回 : “同行二人”を思いながら野川を歩く
  15. 第15回 : 米子、怠惰への賛歌
  16. 第16回 : 生きなきゃいけない熊本
  17. 第17回 : 和歌山と姫路、近いけど知らないことばかりの町
  18. 第18回 : 幸福な四ツ手網小屋と眠れない私
  19. 第19回 : 熱海 夜の先の温泉玉子
  20. 第20回 : 今日もどこかでクソ面倒な仕事を
  21. 第21回 : 海を渡って刺し盛りを食べる
  22. 第22回 : 城崎温泉の帰りに読んだ『城の崎にて』
  23. 第23回 : 寝過ごした友人がたどり着いた野洲駅へ、あえて行く
  24. 最終回 : 秩父で同じ鳥に会う
  25. 連載「自分を捨てる旅」記事一覧
関連商品