自分を捨てる旅
第23回

寝過ごした友人がたどり着いた野洲駅へ、あえて行く

暮らし
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終電を乗り過ごして「野洲」まで行った、という話を何人かの友人から聞く。私はまだ行ったことがない。いつか野洲駅まで確かめに行ってみようという思いが、同じ話を何度も聞くたびに募っていった。年の瀬も差し迫った平日の昼、時間がぽっかりと空いたので、初めて野洲駅まで行ってみることにした。

あの「野洲」に、ついに到着

京都で暮らす酒好きの友人が「終電で乗り過ごして野洲まで行ったことがある」と言っていた。「夜中の野洲やばいですよ。何もない。マンガ喫茶とかないんです」とも。また、別の友人からも「飲んだ帰り、目が覚めたら野洲で、次の日も仕事だったんでタクシーに乗ったら1万5千円とかかかってしまって」と聞いたことがあった。ちなみに野洲は滋賀県の南部にある市で、「やす」と読む。

京阪神間を移動するのに便利なJRの“新快速”という電車がある。大阪に住む私は、京都方面へも神戸方面へも、飲みに行ったり取材に出かけたりするので、頻繁に新快速のお世話になっている。普通電車の料金で乗れるのだが、主要駅をすごいスピードで結んでくれていてありがたいのである。

その新快速、運行時間帯によって終点は微妙に異なるのだが、東側の果ては福井県の敦賀駅、西側だと兵庫県の播州赤穂駅(や上郡駅)までが運行区間ということになっているようだ。

で、兵庫県方面から大阪を経て京都方面へと向かう新快速の最終電車が“野洲行”なのである。今調べてみたところ、たとえば平日であれば大阪駅を23時40分に出て、野洲駅に24時40分に着く電車が最終のようだ。

神戸や大阪で飲んだり食べたりして遅くまで過ごし、京都まで帰ろうと思って電車に乗る。シートに座り、酔いや疲れもあっていつの間にか眠ってしまう。気づけば24時半過ぎの野洲駅で、京都方面へ引き返すための電車はもうない……という事態が生まれるのはこのためだ。

私は、最近でこそ電車で長い距離を寝過ごしてしまうようなことがなくなったが、30代の頃、東京に住んでいたときには会社帰りに酒を飲んでそういう失敗をよくした。その当時、私が住んでいたのは地下鉄有楽町線の千川という駅の近くだったのだが、その有楽町線の最終電車が池袋から千川駅を過ぎてたどり着くのが埼玉県の和光市駅だった。飲んだ帰りに電車に乗って、ふと目が覚めると和光市駅。「またかよ……」と、自分のふがいなさに落胆する。

和光市駅前にはネットカフェなどがあった気がするが、そこに朝までいたら当然ながら何千円かの費用がかかる。タクシー代もバカにならない。第一、そんなところで無駄なお金を使ってしまえば、毎月の限られた飲み代が大きく削られてしまうではないか。そう考えて、いつも意地で歩いた。和光市駅から千川駅まで、のろのろ歩いて3時間ほどかかったろうか。途中の道がすごく暗くて寂しくて、「一緒に飲んでいた友人はもう温かいお風呂に入って眠っているんだろうな」などと思いながら、星を見上げて歩いた記憶がある。

そんな自分なので、友人が「気づいたら野洲でやばかった」と言っている気持ちがよくわかった。よくわかるけど、実際、野洲駅周辺がどんな感じかは、行ったことがないので想像するしかなかった。駅がある以上、周りにお店だってあるだろう。朝まで過ごせる場所だって、まったくないわけじゃないのでは? と思ったのが正直なところである。いつか野洲駅まで確かめに行ってみようという思いが、「気づいたら野洲だった」という話を耳にするたびに、少しずつ募っていった。

年の瀬も差し迫った平日の昼、時間がぽっかりと空いたので、ついに野洲駅まで行ってみることにした。大阪駅から、私が乗ったのは“新快速”ではなく“快速”だったが、野洲駅まで一番早く着くらしい電車に乗った。

野洲が終点の電車に乗る

ドアの近くの補助いすに座り、持ってきた本を開く。柴崎友香『続きの始まり』という長編小説で、前日、ご本人の登壇されたトークイベントに参加して、サインをいただいた本だった。私の名前まで添えて書いてもらったサインを何度か眺めながら読む。

『続きの始まり』を旅のお供にする

3人いる主要な登場人物のうち、最初に出てくる石原優子という人は、夫とふたりの子どもと一緒に、夫の地元である滋賀県内の一戸建て住宅に住んでいるようだった。まさか野洲に住んでいるということはないだろうが(序盤しか読んでいないので、具体的な居住地がこのあとに描かれるかどうかはわからない。今の段階では滋賀県のどこかであることしか書かれていない)、しかし、その石原優子が“新快速“に乗る場面が出てくる。

本を読んでいると、こういう奇遇がとてもうれしい。長い小説だったら、自分の経験と重なる部分のひとつやふたつどこかにあったりするものかもしれないが、滋賀方面に向かう電車でこの小説を読んでいる今が、なんだか特別なものに思えてくる。

本を読んだり、少し眠くなってきたらウトウトしたり、窓の外を見たりして過ごす。てっきり、京都駅を過ぎたら車内が空くものかと思っていたが、むしろ逆で、京都駅からどっと人が乗ってきて、立っている人も大勢いた。

高校生たちが賑やかに話している。iPhoneの着信音の「テンテケテンテケテンテン テケテケテン」みたいなあの定番のメロディが鳴りやまない人が車輛のどこかにいる。足元に目をやると、ずいぶん寒くなったこの季節に裸足でサンダルを履いている人がいて驚く。窓の外を貨物列車がゆっくり併走していく。野洲駅のひとつ手前の守山という駅で人がだいぶ降りて、急に車内が静かになった。野洲駅に着いた。

あの「野洲」に、ついに到着

改札を出て向かって右手が南口、左が北口になっていて、まずはなんとなく南口の方へ降りてみることにする。

どこへ行くというあても特にない
パンフレットをもらってみた

駅舎にコンビニが入っていて、目の前にバスのロータリーがあって、空が広い。これが野洲か。

野洲駅南口あたりの風景

時刻は14時半で、空腹であった。でも、この時間になるともう昼休みに入ってしまう飲食店が多いだろうから、もしかしたら何も食べられないかもしれない。そのように考えながら、とりあえず駅前から続くまっすぐの道を歩いていく。

「YASU」のオブジェの影がいい

友人たちへ、そして未来の自分へ

しばらく歩いたが、昼休みどうこう以前に、昼間に営業している飲食店がそもそもほとんど見当たらなかった(夕方から営業を始めそうな居酒屋は何軒かあった)。大型のドラッグストアと、「アル・プラザ野洲」というスーパーがあって、そのスーパーの中にはモスバーガーが入っているらしかった。「もう少し歩いて何もなければそこで食べよう」と思いながらさらに歩くと中山道に突き当たり、右手に大きなマクドナルドが現れた。

中山道沿いにマクドナルドを発見

その近くに定食チェーンの「やよい軒」があり、その道の先を眺めると「タカラ」というビジネスホテルがあるのが見える。

トラックが轟音を上げて走り去っていく道沿いを、心細い気持ちでマクドナルドと反対側へ歩いていくと、ラーメンチェーンの「来来亭」の大きな看板が見えた。近づいていってみると「ラーメン来来亭」の文字の下に「野洲本店」とあって二度見した。

ここが来来亭の本店らしい

本店……。全国に支店がある有名チェーンだが、ここが本店なのか。スマートフォンを取り出して調べてみると、間違いなく本店のようだった。そうと知ると急にありがたみを感じ、入ってみることにした。

ごまがたっぷり入った味噌ラーメン、美味しかった

生ビールの“小”と味噌ラーメンを注文し、さっき見たビジネスホテルのことを考えた。たとえば、今日宿泊しようとしたらいくらぐらいなんだろう。それほど高くなければ、泊っていってもいいかもしれない。

お腹が減っていたこともあってあっという間にラーメンを食べ終え、先ほどのビジネスホテルまで道を引き返してみる。フロントで訪ねてみると、素泊まりでよければ5500円の部屋が空いているとのことだった。当初は今日のうちに帰宅しようと思っていたのだったが、それでは夜遅い時間帯の野洲の様子を見ることができない。せっかくの機会だし、今日引き返すのもなんだか面倒だし、と、クレジットカードで会計を済ませ、カードキーを受け取った。

部屋に荷物を置こうと、案内された別館まで行ってみたが、まだ部屋の清掃作業を行っているところのようだった。

まあ、それなら仕方ない

とりあえずカードキーをポケットに入れて、再び歩き出す。さっき歩いてきたのとは違う道を行き当たりばったりで選びながら、なんとなく駅方面へと向かう。街は静かで、歩いている人はあまり見かけない。そのかわり、車はたくさん通っていく。

小学校があって、その周りには下校していくらしい子どもたちが大勢いた。広い校庭の向こうに見える校舎の高い位置に「わたし ひと まち 大すき 野洲っ子」と、横断幕が掲げられていた。野洲っ子たちの下校の邪魔にならぬよう、できるだけ静かな道を行く。

「行事神社」という神社の境内の脇に「背くらべ地蔵」という名で呼ばれているらしいお地蔵さんが2体、祀られている。

鎌倉時代に作られたものだという「背くらべ地蔵」

脇の立札の解説に「当時はよく乳児が死んだので子を持つ親たちが『我が子もこのお地蔵さんくらいになれば、あとはよく育つ』と背くらべさせるようになり、いつしか『背くらべ地蔵』と呼ばれるようになりました」と、あった。このお地蔵さんの前に自分の子を連れていって並べてみる親たちの姿が、なぜだか目に浮かぶような気がした。

さらに歩き、JRの線路に突き当たる。日が落ちていく。やっぱり今日のうちに帰ればよかったかなと、ふと思ったりもする。

少し寂しい気持ちになってきた

もし野洲駅に24時40分に到着して、少なくとも朝、始発が走るまではここで過ごすとして、自分ならどうするだろう。線路沿いに「シライシアター野洲」という公共のホールがあって、貼り紙を見るに、石川さゆりが歌いに来たり、桂文珍が落語をしたりするようだった。建物の外に雨をしのいで休めそうな一角があって、ここで朝まで過ごすしかないか……と想像してみる。

大きな催しも行われるようだった「シライシアター野洲」

駅前に戻る。野洲のマスコットキャラクターらしいものをかたどったオブジェがある。「ドウタクくん」「やよいちゃん」というふたりらしい。野洲で日本最大の銅鐸が発見されて、それでドウタクくん、市内に「弥生の森歴史公園」という公園があるから、それにちなんでやよいちゃん、ということのようだ。

野洲のマスコット、ドウタクくんとやよいちゃん

駅の反対側、北口のほうも見ておこうと思う。北口もロータリーになっており、バスやタクシーの乗り場がある。終電でやってきた友人は、ここからタクシーに乗っていったのかもしれない。

夕暮れどき、野洲駅北口の風景

北口前の通りをまたあてもなく歩いてみると、こちら側はあちこちに飲食店があるようだ。まだ16時台だが、すでに営業を開始している居酒屋もある。

居酒屋が並ぶ一角。真ん中の「かつら」がよさそうだ
18時から営業するらしい「しゅき」

さらに、「アクロスプラザ野洲」という複合ショッピングセンターには、24時間営業の「SEIYU」や、「ガスト」「カラオケスタイル」という店も入っているようだ。

野洲駅北口から歩いて10分ほどの場所にある「アクロスプラザ野洲」

特に「カラオケスタイル」のほうは、案内を見ると、アプリ会員限定で、平日の24時から朝8時までの“深夜パック“というものが1,000円で利用できるらしい。

この「カラオケスタイル」も24時間営業しているそう

友人たちに今すぐ伝えたいと思った。「『カラオケスタイル』のアプリをインストールしておくように」と。

さらに、すぐ近くには24時間営業の「すき家」もあったし、駅からそう遠くない場所に「野洲シティホテル」「セントラルホテル」という宿泊施設も見つけた。

「餃子の王将」は22時半で閉まってしまうが「すき家」は24時間営業だった
調べてみると、ここも安く泊まれそうだった

もし、目が覚めて24時半の野洲駅だったら、まずは落ち着いて北口の方に降りて「SEIYU」を目指し、「カラオケスタイル」の深夜パックを利用するか、あるいは、ホテルに問い合わせてみるかするのがよさそうだ。お腹が減っていたら「すき家」でまず食事を済ませておくといいだろう。これは友人たちへの、そして、もしかしたらそういう状況に陥るかもしれない未来の自分へのメッセージである。

野洲を攻略できた気になって少し安心した私は、一度ホテルに戻って休むことにした。「YASU」の文字をかたどったオブジェがライトアップされ、ホテルの近くのマクドナルドの「M」が、暗い夜に煌々としていた。

静かな野洲の夕べ
中山道沿いのマクドナルドは賑わっていた

シングルベッドがドーンとあるだけの、しかしこれで十分という部屋でひと眠りする。

きれいで快適な部屋だった

涙があふれて止まらなくなってきた

目が覚めると20時近くになっていた。野洲の夜の雰囲気を見ておくために、再び駅方面へと歩くことにした。駅の改札前の通路を抜けて北口側を歩くと、さっきはまだ営業していなかった飲食店の軒先にも明かりが灯っていた。

野洲は何もない町ではないことがわかった
焼肉店やホルモン焼きの店も多かった

どこかで飲みたいと思うが、しかし、私はなぜだか弱気になって、なかなか店を決めることができなかった。同じ道を何度も行ったり来たりして、夕方に一度前を通って気になっていた「かつら」のドアを勇気を出して開けたが、あいにく満席だった。

店内の雰囲気もよさそうだったな。残念

駅前の「居酒屋こてつ」という店に入る。カウンター席で生ビールを飲み、自家製ハムを使ったサラダを食べて、近江牛のすじ肉の煮込みを食べて、さらに瓶ビールを飲んだ。

居心地のいい店だった「こてつ」
この一杯に救われた気分だった
近江牛の煮込み、酒が進む美味しさだった

常連さんらしき方が入ってきてカウンター席に座り、店員さんと会話しているのが聞こえた。それによると、そのお客さんはいつも野洲駅で乗り換えて家に帰るようで、次の新快速が来るまでの30分、ここで飲んでいくらしかった。そしてその言葉通り、生ビールを2杯を、すっすっと飲んで出ていった。そんなふうに野洲駅が日常のなかに組み込まれている人もいるのだな。

お会計を済ませ、さっき見かけた「ガスト」へ行ってみることにする。営業時間が23時半までとなっていたから、そこに最後まで居させてもらってから深夜の野洲駅の周辺を歩こうと思う。

長居させてもらったガスト

幸い、店内は空いていた。メニューに「甘くないレモンサワー」というものがあり、本当に甘くない、すっきりした後味で気に入った。「ほうれん草ベーコン」を注文し、ドリンクバーも頼んで、レモンサワーを飲んだりホットコーヒーを飲んだり、おかわり自由のスープを飲んだりして過ごした。

大学時代、友人とよく通っていたガストがあって、そこでよく日替わりスープばかり飲んで長居したのを思い出す。「俺はガストのスープならどれだけでも飲める!」と強がって、実際にいつも10回ぐらいはおかわりして、お腹がパンパンになった。

ガストのぼんやりしたスープが大好きだ

そのとき一緒にいた友人とはもう疎遠になり、どこで何をしているかもわからない。その友人との記憶がきっかけになって、なんだかどんどん悲しい気分になっていった。スマートフォンでSNSを見ると、イスラエル軍の攻撃を受けてケガをしたり亡くなったりしたガザの人々の映像が出てきて、それを見ているうちに涙があふれて止まらなくなってきた。

しかし、最近のガストは配膳ロボットが席まで注文した品を運んでくれるので、涙目でも恥ずかしいことがない。

おかわりのレモンサワーを運んでくれたロボ

ロボは「失礼するニャン」と言って去っていった。

レモンサワーを飲み、コーヒーを飲み、持ってきた小説の続きを読み、一人ひとりの登場人物の生きている時間が強く実感されるような文章を読んで、そう感じるとまた戦争で人が死んでいくのが悲しくなって泣けてくる。そんなことを繰り返して疲れた。23時を過ぎたので店を出た。

真っ暗な道を「野洲川」という川があるらしいほうへと歩いていく。猛スピードの車が次々と脇を通っていくのが怖い。私のことはちゃんと見えているだろうか。

野洲川にかかる近江富士大橋を歩く

橋の上からは、暗い草原と、暗い川が見て、その境目は私の視力では曖昧にしか見えない。身を乗り出すようにして下をのぞき込んでいると、吸い込まれそうで不安になる。夜風も冷たくて、早くホテルの部屋に帰りたくなった。

引き返しながら遠くを眺めたら「近江富士」と呼ばれているらしい、三角の山のシルエットがぼーっと見えた。

正式には三上山という山だが、滋賀のシンボル「近江富士」として親しまれているそう

24時を過ぎた野洲駅周辺は、ほとんどの店が閉まっていて、静かだった。北口と南口を結ぶ改札前の通路はまだ明るく、ベンチで眠っている人もいる。

24時過ぎの野洲駅の通路

駅員さんに「この通路は終電が行ったあとも閉鎖されないんですか?」と聞いてみると「ずっと開いています。ここは市の通路なので」と答えてくれた。なるほど、終電を逃した際、このベンチで雨風をある程度しのぐことはできるのだな。

しばらくベンチに座ってぼーっと改札を眺めていると、電車の中で具合が悪くなってしまったらしき人が、車椅子に乗せられ、駅員さんに押されてやってきた。駅員さんにとっては、最終電車の終点ならではの苦労が毎日のようにあるのだろう。そこにいるのが申し訳ない気がしてきて、南口から続く道路を歩き、ホテルへと向かった。

誰もいない、静かな夜の道

熱い風呂に入ってぐっすり眠り、朝を迎えた。昨日一日でだいぶ歩き慣れた気のする街を、駅まで引き返す。

すっかり馴染みの街の気分だ

駅前の「すまいる市」という農産物を売る店で、野洲の名物だというゴボウと、大きくて安かった白菜、トマトなどを買う。ビニール袋がちぎれんばかりに重たい。

白菜は一玉200円。あとで鍋にして食べたらすごく美味しかった

新快速が来るのを30分ほど待ち、大阪方面へと引き返す。

こうして私は野洲の夜を無事に超え、地元の野菜をお土産にして、帰還したのだった。車窓から近江富士が見えた。「またな。寝過ごしたときじゃなくて、またちゃんと来るよ」と思った。

また来るよ、野洲

*     *     *

スズキナオ『自分を捨てる旅』次回第24回は、2024年1月12日(金)17時配信予定です。

筆者について

スズキナオ

1979年東京生まれ、大阪在住のフリーライター。WEBサイト『デイリーポータルZ』、『集英社新書プラス』、月刊誌『小説新潮』などを中心に執筆中。著書に『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』、『酒ともやしと横になる私』、『関西酒場のろのろ日記』、『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』、『「それから」の大阪』、パリッコとの共著に『酒の穴』、『椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門』、『“よむ”お酒』、『のみタイム 1杯目 家飲みを楽しむ100のアイデア』がある。

  1. 第1回 : 蔵前のマクドナルドから
  2. 第2回 : 上を向いて有馬温泉を歩く
  3. 第3回 : つながっている向こうの場所で
  4. 第4回 : 敦賀の砂浜で寝転ぶ
  5. 第5回 : 家から歩いて5分の旅館に泊まる
  6. 第6回 : 煙突の先の煙を眺めた日
  7. 第7回 : 犬鳴山のお利口な犬と猫
  8. 第8回 : 暑い尾道で魚の骨をしゃぶる
  9. 第9回 : 湖の向こうに稲光を見た
  10. 第10回 : 枝豆とミニトマトと中華そばと
  11. 第11回 : あのとき、できなかったこと
  12. 第12回 : いきなり現れた白い砂浜
  13. 第13回 : 予備校の先まで歩くときがくる
  14. 第14回 : “同行二人”を思いながら野川を歩く
  15. 第15回 : 米子、怠惰への賛歌
  16. 第16回 : 生きなきゃいけない熊本
  17. 第17回 : 和歌山と姫路、近いけど知らないことばかりの町
  18. 第18回 : 幸福な四ツ手網小屋と眠れない私
  19. 第19回 : 熱海 夜の先の温泉玉子
  20. 第20回 : 今日もどこかでクソ面倒な仕事を
  21. 第21回 : 海を渡って刺し盛りを食べる
  22. 第22回 : 城崎温泉の帰りに読んだ『城の崎にて』
  23. 第23回 : 寝過ごした友人がたどり着いた野洲駅へ、あえて行く
  24. 最終回 : 秩父で同じ鳥に会う
連載「自分を捨てる旅」
  1. 第1回 : 蔵前のマクドナルドから
  2. 第2回 : 上を向いて有馬温泉を歩く
  3. 第3回 : つながっている向こうの場所で
  4. 第4回 : 敦賀の砂浜で寝転ぶ
  5. 第5回 : 家から歩いて5分の旅館に泊まる
  6. 第6回 : 煙突の先の煙を眺めた日
  7. 第7回 : 犬鳴山のお利口な犬と猫
  8. 第8回 : 暑い尾道で魚の骨をしゃぶる
  9. 第9回 : 湖の向こうに稲光を見た
  10. 第10回 : 枝豆とミニトマトと中華そばと
  11. 第11回 : あのとき、できなかったこと
  12. 第12回 : いきなり現れた白い砂浜
  13. 第13回 : 予備校の先まで歩くときがくる
  14. 第14回 : “同行二人”を思いながら野川を歩く
  15. 第15回 : 米子、怠惰への賛歌
  16. 第16回 : 生きなきゃいけない熊本
  17. 第17回 : 和歌山と姫路、近いけど知らないことばかりの町
  18. 第18回 : 幸福な四ツ手網小屋と眠れない私
  19. 第19回 : 熱海 夜の先の温泉玉子
  20. 第20回 : 今日もどこかでクソ面倒な仕事を
  21. 第21回 : 海を渡って刺し盛りを食べる
  22. 第22回 : 城崎温泉の帰りに読んだ『城の崎にて』
  23. 第23回 : 寝過ごした友人がたどり着いた野洲駅へ、あえて行く
  24. 最終回 : 秩父で同じ鳥に会う
  25. 連載「自分を捨てる旅」記事一覧
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