自分を捨てる旅
第19回

熱海 夜の先の温泉玉子

暮らし
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生まれて初めてのワーケーション。せっかくの旅先で仕事をすることなんてできるのだろうか。自宅のある大阪から東京に行く用事があり、途中にある駅で決行しようと考え、悩んだ末、熱海を選んだ。

酒はあまりに飲み過ぎなければあり

「ワーケーション」という言葉を最近知った。「ワーク」兼「バケーション」みたいな意味で、普段の環境とは違った場所に移動して、そこに滞在して働くということらしい。旅と仕事の中間のようなものか。

その言葉を聞いてまず浮かぶのは「そんなことできるんだろうか?」という思いである。せっかくの旅先で仕事をするなんて……あちこち出歩きたいのを我慢できるのだろうか。と、そう思うと同時に、もしそれがうまくできたら、これから色々な場所を旅しながら働いていける。幸い、私の仕事はノートパソコンとある程度のネット環境があれば大抵の作業が可能なものである。とにかく一旦、そのワーケーションを試してみて、それが自分に合っているなら、今後どんどん取り入れていきたいと思った。

そんな折、ちょうど東京へ行く用事があったので、その東京行きの手前の数日をワーケーションに当ててみることにした。新幹線に乗って大阪から東京へ向かうから「できればその途中駅だと楽だな、名古屋か、静岡あたりか」と考えた末、熱海を目的地に定めた。

新大阪駅から新幹線に乗るにあたり、朝ごはんがわりの「とん蝶(大阪名物のおこわ的な食べ物)」と発泡酒を買った。

間違いのないセット

一応、仕事しに行く心づもりではあるのだが、とはいえ、せっかくの旅でもある。「酒はあまりに飲み過ぎなければあり」というルールした。発泡酒を飲んでうとうとしていたらもう着いた。

昼過ぎには熱海駅に到着した

熱海には何度も来たことがある。1年ほど前、両親の提案で「初島」という離島に旅行した際にも来た(その島へは熱海駅近くの港からフェリーに乗っていくのだ)。そのときはほんの少しの時間しか熱海駅前を歩けなかったけど、駅を出てすぐ右手から始まる商店街の雰囲気には、なんともいえない懐かしさを感じた。

たとえば大学生時代、当時の友人とふたり、明け方まで部屋で酒を飲んでいて妙に気分が盛り上がり、「このまま熱海にでも行こう」と朝早い電車に乗ってここに来たこともあった。そのときはなぜか駅前のマクドナルドで食事をして「熱海まで来てなんでマクドナルド食べてるんだろうね」と、ふたりで笑った記憶がある。そのマクドナルドは今も駅前の同じ場所にあって、「あそこでハンバーガーを食べていた自分もいた」と、そのときの気分が脳裏をかすめる。

マクドナルドで何かを食べたという記憶があるだけで、それからどうやって過ごしたのか、すぐに帰ったのか、夕方までいたのか、その他のことはもうまったく思い出せない。ただ、駅前の景色のなかに、ぼやっとした記憶が重なっているのが面白い。人生のなかの、違う時期の自分がたまに熱海に来て、それぞれこの辺りを歩いていた。

今の私はお腹が減っていて、まずは何か食べたいと思っている。平和通りという商店街を歩いていたら、「磯丸」という店の前に入店の順番を待っている人がいて、数人がちょうど店内に案内されていくところだった。グループ客が店を出たタイミングで、一気に席が空いたようである。その流れに便乗して私も店に入ってみる。

真鯛のあら汁と茶碗蒸しがセットになったのと、寿司を4貫選んで食べることにした。生ビールも飲む。

身がたっぷりついていて美味しいあら汁だった

このあと、あら汁の鍋を傾けてしまい、汁をズボンの上に大量にこぼすという場面があった。幸いヤケドはしなかったが、店員さんが数人、慌てておしぼりを持って現れて、迷惑をかけた。それが恥ずかしくて急いで食べて外へ。

土産物や温泉まんじゅうを売る店。閉店したままになっているパチンコ店。「五月みどりの店」と書いたブティックの看板。行列ができているラーメン店。深くは知らないくせに妙にあちこちが懐かしい。

2006年に閉店したらしいパチンコ店「トキワホール」
後日、訪ねることになる「東海ひもの」
「ボンネット」という古い喫茶店などが立ち並ぶ路地

しばらく散策し、宿にチェックインすることにした。熱海は駅の南側に海があって、北側は丘陵になっている。予約していた宿は、駅の北側、つまり丘陵のほうに位置していて、かなりの勾配のきつい坂を上っていった先だ。

しかも、私の部屋はフロントから6階分も階段を上がったところだとのこと。宿にエレベーターはなく、毎度階段で上がっていく必要がある。背後に山が迫っているような場所に建つ宿ゆえ、構造上、仕方のないことらしい。まあそれはそれで、日ごろ運動不足でなまっている体にはちょうどいいかと考えることにした。

息を切らして部屋にたどり着き、しばらくベッドに横たわる。眠ってしまいそうになるが、ここで仕事をしなければワーケーションにはならない。リュックからノートパソコンを取り出し、締め切りが迫った原稿を少し書いてみる。なかなかやる気はおきないが、自宅で作業をしているよりはまだ集中できるような気がする。ただ、どんどん過ぎていく時間が惜しいので焦る。夕方にはまた外に出て、いい居酒屋でも探したい。そのために今は頑張らなくては、と、早く町に出たい思いを力に変えて、作業を進めていった。

「今、熱海にいるんだな」

18時半ごろ、ようやく仕事がひと区切りついた。階段を降りて宿の外に出て、急な坂を下り、熱海駅前からさらに海のほうへと下っていく。丘陵地にある私の宿からすると、海に向かって坂をぐんぐん駆け下りていくような気分だ。こんなふうに熱海の地形を足で感じたのは初めてのことだという気がする。今まで持っていた地図に新しいページが急に追加されたような、新鮮な驚きがあった。

糸川という川の近くに歓楽街があり、路地にはスナックや小さな飲食店が点在している。そのエリアの一隅に「やきとり万楽」という居酒屋が見え、雰囲気がよさそうだったので入ってみる。

立ち寄った居酒屋「やきとり万楽」

ご夫婦でやっているお店のようで、特に奥様が気さくに話しかけてくれる。私がドリンクメニューのなかから「わさび割」というのを注文すると、「よくスプーンでかき混ぜて飲んでくださいね!」と持ってきてくださった。

「わさび割」。こういうメニューがあるとつい注文してしまう

スーッと鼻に抜ける香りがいい。「結構ツーンとくるでしょう? でも美味しいでしょう。これが好きでおかわりする人も多いですよ。でも、1杯で『もういいや』っていう人もいます」と奥様。

焼鳥ももちろん美味しかった

「2杯目はどうしよう」と壁のドリンクメニューを眺める。「カシス」「ライム」など色々な種類のチューハイがあるなか、「初恋の味 キューピット」「初めてのキスの味 イブ」「初めての朝の味 アダム」と、内容のわからないものがいくつかある。こういう、ちょっと面倒なメニュー、普段なら避ける私だが、興が乗って「アダム」というのを頼んでみる。

運ばれてきたのは桃のカルピス味のサワーだったのだが、奥様が「ふふ。最初からアダム。順番をすっ飛ばしちゃダメですよ」と笑い、なんだかそのとき、「今、熱海にいるんだな」としみじみ実感した。

熱海で飲んだ謎サワー「アダム」

店を出て少し歩き、「熱海銀座劇場」という、今や希少なストリップ劇場として有名な小屋の前を通った。

今や貴重になりつつあるというストリップ「熱海銀座劇場」

その道は「熱海銀座」という通りで、ぽつぽつと降り出した雨に濡れた路面が街灯に照らされてとてもきれいだった

平日夜の静かな熱海銀座が美しかった

静かな裏道を通って宿へ戻ろうかと適当に歩いていると、湯気がもうもうと立ち上がる一角を見つけた。

夜道を歩いていて見つけた「小沢の湯」

脇に「小沢(こざわ)の湯」と立札がある。熱海の町を歩いているとあちこちに同じタイプの看板が立っていて、温泉の源泉がある場所を示している。ここもそういった源泉のひとつなんだろうなと通り過ぎようとしたが、よく見ると、かまどのようなものが作ってあり、そこに木の蓋が乗っている。改めて立札をよく見ると「たまご以外のものを温めたり、調理することをしないでください。」という注意書きがある。と、いうことは、玉子は温めていいのか……なるほど、高温の蒸気を利用して自由に温泉玉子を作っていい場所なのだ。

「いいことを知った」と思い、さっき通りかかったコンビニへと引き返し、玉子を探した。あいにく生卵が売り切れていて、「半熟ゆでたまご」という、すでに茹でてあるものしか見つけられなかったが、とりあえずそれを買った。もう一度「小沢の湯」へ戻って、かまどのなかのザルに玉子を入れてみる。

コンビニで買ってきた「半熟ゆでたまご」をさらに蒸気で蒸してみることに

しばらく待ち、熱々になった玉子を少し冷ましてから殻をむいて食べてみる。硫黄の香りが加わって、だいぶ美味しくなっている気がする。一緒に買ってきた缶チューハイを飲む。いい気分だ。

夜道の先にいきなり素晴らしいスポットが現れて、まったく知らずに偶然たどり着いたものだから、なおさらうれしかった。かつて熱海にいた複数の自分が見つけられなかった場所だ。今回の私は新しい情報をどんどん地図に書き入れている。

翌日も同じ宿に一泊して、引き続き仕事と旅が混ざったような一日を過ごした。お昼には、高倉健も常連だったというラーメン店「石川屋」で醤油ラーメンを食べた。

ずっとこんなラーメンが食べたかったと思う味

食事を終えところで、昨夜見つけた「小沢の湯」へまた行ってみる。あのあと、宿に戻って検索したところ、「小沢の湯」の目の前にある「天神酒店」という酒屋が営業している時間は、そこで玉子と塩を買うことができるらしいことがわかった。それを買えば、今度こそちゃんとした温泉玉子を作って食べることができる。そのうえ、酒屋であるからにはもちろん酒も買えるのだ。

「天神酒店」で玉子と塩と酒を買う
「小沢の湯」で蒸す用の玉子が用意されている

玉子と塩と、「静岡麦酒」という地ビールの缶を買った。8分ほど蒸すといいと聞いたので、ビールを飲みながら出来上がりを待つ。

我ながら素晴らしいセットだ

そのときの友人たちともすっかり会わなくなってしまった

杖をついたご婦人がそこに通りかかって、私の前で足を止めた。「ここ、またできるようになったのね」と言う。どういうことか聞いてみると、この「小沢の湯」は以前からこうして温泉玉子を作れるスポットとして知られていたのだが、老朽化していたため、数か月前から熱海市が工事を進めていたのだという。

その間はしばらく利用ができなくなっていて、まさに昨日かおとといか、それぐらいにリニューアル工事が完了したのだという。私が座ってビールを飲んでいたベンチも新設されたものだそうで、言われてみれば真新しい。ずいぶんといいタイミングだったようだ。

「この水もね、美味しい湧き水なんですよ」と教えてくれた。かまどの脇に蛇口があって、何の気なく昨夜も玉子を冷やすのに使っていたが、それは「丹那湧水」という名水を引いているらしかった。

ご婦人は30年も熱海に住んでいて、散歩が日課なのだが、最近足を悪くしてしまったという。杖をつきながら、近くにあるイオンに買い物に行くのが自分なりのリハビリだそう。「ちょっとの距離なんですど、ここは坂でしょう。いい運動になるんです」と、ゆっくり歩いていくそのうしろ姿を見送って、ちょうどできあがった温泉玉子のアツアツの殻をむいて食べてみる。

うまい。硫黄の香りがしみ込んで、温泉の結晶を食べているかのような。体のなかにグッと強い力が宿ったような気持ちだ。

なんて美味しい玉子なんだろう

するとそこにまたひとり、買いものに便利そうなカゴのついたカートを引いて別のご婦人が現れた。玉子を食べている私に目を留めたようだったので、「あそこの酒屋さんで玉子を買ったら温泉玉子が作れるんですよ」と指差してみる。

「へえ、そうなの」とご婦人は言い、「天神酒店」の方へ歩いていった。しばらくして玉子と塩を買って戻って来られたので、「この蓋が結構熱くなるので、取るときは気を付けてください」などと一丁前に説明をし、「8分経ったらできあがりです!」と伝えてその場を離れる。

急いで坂をのぼって宿に戻り、仕事の打ち合わせをオンラインで行い、また夕方まで作業をする。ワーケーション、まあまあできていると言えるのではないだろうか。

そして18時過ぎ、再び坂を駆け下りるようにして海へ向かう。砂浜を歩いていて、ここにもかつて来たことがあったのを思い出した。あれも20代だったか、数人の友人と旅行に来て、この浜にたどり着いた。

かつての記憶がよみがえる海

そのとき、まだ明るい時間だったと思うのだが、砂浜でロケット花火を飛ばしている高校生らしき集団がいて、その花火がこっちに飛んできた。「あっぶねえ!」と私たちは驚いて、高校生集団を見つめたのだが、それがいかにも悪そうな、コワモテの集団で、明らかにこっちのほうが年上なのだが、「あっぶねえ……から、あっち行こうか」と、私たちは逃げるように去った。

それからしばらくのあいだ、情けなさやら何やらで誰も何も言えない状態が続き、路地をジグザクに歩いた先で見つけた公共浴場にみんなで入った。その脱衣場がすごく古い雰囲気でよくて、いまだにその空間の感じだけはふと思い出すことがある。あの公共浴場、まだあるんだろうか。

そのときの友人たちとももうすっかり会わなくなってしまった。みんなどこでどうしているだろうかと、そんなことを思いながら歩いて海の近くにイタリアンレストラン「MON」という店を見つけ、そこで夕飯を食べた。

路地裏のイタリアン「MON」はすごくいい店だった

ボンゴレビアンコを注文してみると、大ぶりなのに旨味がギュッと詰まったあさりがたくさん入っていてすごく美味しかった。

他の料理もことごとく美味しかった

宿に戻ってゆっくり休み、翌日の昼に東京へ向かうことにした。熱海を去る前、「最後に一杯だけ」と、「東海ひもの」という干物店の、朝からやっている角打ちコーナーに立ち寄ることにした。

朝9時から干物をつまみに酒が飲める店「東海ひもの」

アジの干物をつつきながらビールを飲んでいる私の足元では、この店の看板犬である「ボス」がすやすや眠っている。そのときどき、自分が落ち着く場所でくつろいでいるらしい。奥に引っ込んで出てこないときもあるらしいから、得したような気分だ。店の前を通りかかる人も、みんな「可愛い!」と写真を撮っていくからなんだか鼻が高い。

「東海ひもの」の看板犬「ボス」

眠る「ボス」の様子を眺めていた数時間後にはもう私は東京にいて、熱海での時間が早くも幻めいて感じられたが、初日にあら汁をこぼしたズボンからは、かなりがんばって洗面台で洗ったはずなのにまだかすかに海の匂いがしていた。

*   *   *

スズキナオ『自分を捨てる旅』次回第20回は、2023年8月11日(金)17時配信予定です。

筆者について

スズキナオ

1979年東京生まれ、大阪在住のフリーライター。WEBサイト『デイリーポータルZ』、『集英社新書プラス』、月刊誌『小説新潮』などを中心に執筆中。著書に『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』、『酒ともやしと横になる私』、『関西酒場のろのろ日記』、『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』、『「それから」の大阪』、パリッコとの共著に『酒の穴』、『椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門』、『“よむ”お酒』、『のみタイム 1杯目 家飲みを楽しむ100のアイデア』がある。

  1. 第1回 : 蔵前のマクドナルドから
  2. 第2回 : 上を向いて有馬温泉を歩く
  3. 第3回 : つながっている向こうの場所で
  4. 第4回 : 敦賀の砂浜で寝転ぶ
  5. 第5回 : 家から歩いて5分の旅館に泊まる
  6. 第6回 : 煙突の先の煙を眺めた日
  7. 第7回 : 犬鳴山のお利口な犬と猫
  8. 第8回 : 暑い尾道で魚の骨をしゃぶる
  9. 第9回 : 湖の向こうに稲光を見た
  10. 第10回 : 枝豆とミニトマトと中華そばと
  11. 第11回 : あのとき、できなかったこと
  12. 第12回 : いきなり現れた白い砂浜
  13. 第13回 : 予備校の先まで歩くときがくる
  14. 第14回 : “同行二人”を思いながら野川を歩く
  15. 第15回 : 米子、怠惰への賛歌
  16. 第16回 : 生きなきゃいけない熊本
  17. 第17回 : 和歌山と姫路、近いけど知らないことばかりの町
  18. 第18回 : 幸福な四ツ手網小屋と眠れない私
  19. 第19回 : 熱海 夜の先の温泉玉子
  20. 第20回 : 今日もどこかでクソ面倒な仕事を
  21. 第21回 : 海を渡って刺し盛りを食べる
  22. 第22回 : 城崎温泉の帰りに読んだ『城の崎にて』
  23. 第23回 : 寝過ごした友人がたどり着いた野洲駅へ、あえて行く
  24. 最終回 : 秩父で同じ鳥に会う
連載「自分を捨てる旅」
  1. 第1回 : 蔵前のマクドナルドから
  2. 第2回 : 上を向いて有馬温泉を歩く
  3. 第3回 : つながっている向こうの場所で
  4. 第4回 : 敦賀の砂浜で寝転ぶ
  5. 第5回 : 家から歩いて5分の旅館に泊まる
  6. 第6回 : 煙突の先の煙を眺めた日
  7. 第7回 : 犬鳴山のお利口な犬と猫
  8. 第8回 : 暑い尾道で魚の骨をしゃぶる
  9. 第9回 : 湖の向こうに稲光を見た
  10. 第10回 : 枝豆とミニトマトと中華そばと
  11. 第11回 : あのとき、できなかったこと
  12. 第12回 : いきなり現れた白い砂浜
  13. 第13回 : 予備校の先まで歩くときがくる
  14. 第14回 : “同行二人”を思いながら野川を歩く
  15. 第15回 : 米子、怠惰への賛歌
  16. 第16回 : 生きなきゃいけない熊本
  17. 第17回 : 和歌山と姫路、近いけど知らないことばかりの町
  18. 第18回 : 幸福な四ツ手網小屋と眠れない私
  19. 第19回 : 熱海 夜の先の温泉玉子
  20. 第20回 : 今日もどこかでクソ面倒な仕事を
  21. 第21回 : 海を渡って刺し盛りを食べる
  22. 第22回 : 城崎温泉の帰りに読んだ『城の崎にて』
  23. 第23回 : 寝過ごした友人がたどり着いた野洲駅へ、あえて行く
  24. 最終回 : 秩父で同じ鳥に会う
  25. 連載「自分を捨てる旅」記事一覧
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