自分を捨てる旅
第16回

生きなきゃいけない熊本

暮らし
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坂口恭平のかつてない大規模な展覧会が、熊本県の熊本市現代美術館で2か月間ほど開催されることを知り、会期のどこかで絶対に行こうと思った。酒に酔ったある夜、「この勢いを逃すと行けなくなって後悔するぞ」と、ネットで熊本行きの新幹線のチケットを購入した。

坂口恭平展を観に熊本へ向かう

文章が好きでよくその著書を読んでいた坂口恭平がいつからかパステル画を描き始めて、本人のTwitterアカウントに毎日のようにアップされるその絵がまた、すごくいいのだった。主に坂口恭平が現在暮らしている熊本の風景が描かれていて、実際に描いているところを撮影した動画を見たことがあるのだが、まず、いいと思った景色をiPhoneで撮影する、そしてアトリエの机の上にiPhoneを置いてその撮った写真を表示させ、それを見ながら描いていく。何度も何度も写真を見ながら、実際の景色に合ったカラーのパステルを選び、それを指や手のひらで引き延ばすようにして描いているようだ。

私の見たところでは、海とか波とか、川の水面とか、空とか夕暮れとか、そういう風景をよく描いているようだった。実際、そういうものを坂口恭平が描くと、本当にそういう風景を目の前にしたような気がしてくる(Twitterにアップされたデータを見るだけでも十分そんな気がする)。波のなかにあるすごく繊細な濃淡、暮れていく空のグラデーションとか、そういうものを、なんでこんなふうにありありと描けるんだろうと不思議に思うほどに、坂口恭平は描いている。

一度、京都の小さなギャラリーで、原画を見る機会があった。近い場所から、離れた場所から、何度も一つひとつの絵を見た。遠目に見たら写真のように見えなくもないほどに、ただそのまま描きとっている。でも、写真よりも、人の眼とか脳を通過しているぶん、もっと風景のなかにあるものが濃縮されたように感じられる。絵のなかに時間がじわっと流れているように思えるような気がした。

その坂口恭平のかつてない大規模な展覧会が、熊本県の熊本市現代美術館という会場で2か月間ほど開催されることを知り、会期のどこかで絶対に行こうと思った。そう思ううちに日が経ち、酒に酔ったある夜、「この勢いを逃すと行けなくなって後悔するぞ」と、ネットで熊本行きの新幹線のチケットを購入した。せっかく熊本に行くのに、いつもながら慌ただしい旅程となり、昼に現地に到着し、翌日の昼にはもう熊本を発たないとならないのだったが、それでもそのあいだ、熊本市現代美術館と、やはり熊本市内にある坂口恭平の私設美術館も見ていけるはずで、とりあえずはそれで満足だった。

「バリ得こだま」という、時間はかかるけどその分安いというチケットで行った

新大阪を午前中に出発し、昼前に熊本駅に着いた。熊本へは2019年に一度来たことがあって、でも、そのときは関西空港から格安の飛行機で来たから、こうして駅を歩くのは初めてな気がした。2021年、割と最近に駅ビルがリニューアルされたようで、なんだかおしゃれな雰囲気である。駅を出て、すぐ市電に乗る。

市街地を走る市電には何度か乗ったがいつ乗っても混んでいた

大きなスーツケースを引っ張っている人などで市電の車内は賑わっている。車窓から外を見ていると、市電に乗れたのはそれはそれでよかったけど、もっと気ままにこの町を歩いてみたかったなとも思った。15分ほどで美術館の最寄りである通町筋(とおりちょうすじ)停留場に到着。市電を降りて大通りに出て、前に熊本に来たときもこの辺りを歩いたことをすぐに思い出した。というか、会場となっている熊本市現代美術館に、そのときも寄ったんだった。

美術館には「坂口恭平日記」という展覧会タイトルとパステル画の大きな垂れ幕がかかっていた

さあ早速絵を、と思いもしたが、おそらくかなり時間をかけて見たくなるだろうから、先に腹ごしらえをしておくことにした。「山水亭」という熊本の定番らしいラーメン店でルーロー麺を。甘めのスープに空腹が一気に満たされた。

柔らかくて大きな角煮が入ったルーロー麺

「やりたいように作りたいように今の通りに生きていけばそれで十分」

これで準備も万端と、改めて美術館へ向かう。ロッカーに荷物を預け、身軽になって会場内へ。「坂口恭平日記」の会場内の作品は自由に写真を撮っていいとのこと。会場内のあちこちに置かれたスピーカーから、ちょっとぼーっとしたような、気持ちのいいギターやピアノの演奏が流れていて、きっとこれは坂口恭平の音楽だろうなと思う。売っていたら欲しい。家で仕事しているときに流したいような、いい音楽だった。そのたるーんとした、余白のある音楽を聴きながら、まずは全体でどれぐらいのボリュームがあるのか把握したくて、場内を広く見渡す。作品数は相当あるようだ。一つひとつはそれほど大きくない、A5サイズぐらいのから、もう少し大きいものもある感じだが、とにかく数がすごい。

会期中は日に日に展示作品数が増えていくらしかった

日記をつけるように絵を描くから「坂口恭平日記」という展覧会名になっているようで、毎日のように描かれた作品が、おそらく時系列でずらっと並んでいる。最初のほうは少し習作というか、自分のスタイルを掴むまでの試行錯誤が見てとれて、あるときから、坂口恭平のスタイルとしか言いようのない、透き通ったような風景画が中心になっていく。

とにかく次から次に見ていく

好きな絵がたくさんあり、以前、赤瀬川原平が美術展の鑑賞の手引きのような本で「自分の部屋に飾るとしたらどれがいいか、一点だけ買うとしたらどれを選ぶかと考えながら作品を見ると楽しい」と書いていたのを思い出し、「自分用に買うならどれだろう」と妄想しながら見ていくことにした。たまにちょっと怖いほどに冴えた風景画があって、これがもし家の壁にかかっていたらどうだろうと考える。波が波の運動性を持ったままに、日が落ちたあとの暗さが今まさに空に降りてきているかのように描かれている絵。

見に来てよかったなと思った

会場の一隅にアトリエが再現されていて、再現というか、実際に会期中に本人がふらっとそこに来て絵を描いたり、ギターを弾いたりするらしかった。描かれたばかりらしい絵が、まだ額に入らずに置かれている。

会場内に作られたアトリエスペース
本棚の本がどれも面白そうだった

アトリエスペースの裏手には坂口恭平が蔵書が収まっている本棚があって、そこに並んでいる本をメモしたり、また最初から作品の番号順に絵を見ていったり、会場内に置かれた椅子に座って一休みしたりして、長い時間を過ごしてから会場を出た。

ミュージアムショップの近くにモニターがあり、そこに橙書店という書店の店主・田尻久子という方が坂口恭平について語る映像が流れていた。橙書店は熊本市内にあって、坂口恭平が懇意にしている書店らしい。Twitterでその店の名を見かけたことがある。田尻氏は、坂口恭平の絵について「おそらく光を描いているんですよね。光の陰影がはっきり見えているんだと思います」と言っていた。そしてその才能について、本人の存在自体が作品のようなものだと評し、「いちばん楽しくないのは坂口恭平がこの世からいなくなること」「生きて天寿をまっとうして、やりたいように作りたいように今の通りに生きていけばそれで十分だと思います」と言っていて、その言葉が頭に残ったまま、私は外に出た。

さっきの映像の橙書店に行ってみようと思い、スマホのナビで調べたらそれほど遠くなかったので歩いた。熊本城のお堀沿いにまだ桜が残っていたので、それを見ながら歩く。

桜はちょっと散りかけていたようだが、お花見をしている人もちらほらいた

熊本城の石垣の向こうには大きなクレーン車が見え、2016年4月に起きた熊本地震の復旧作業が、7年近く経った今も続いているらしかった。

今も復旧作業が続いている熊本城周辺

私が前回熊本に来た2019年も当然復旧工事は行われていて、石垣が痛々しく崩れ、公園の一部が通行止めになっていた記憶がある。スマホで検索してみると、熊本城の復旧見込みは当初の予定よりだいぶうしろ倒しになっていて、2052年度になる予定だという。その未来の遠さを思う。私は生きているんだろうか。

橙書店にはさっき映像で見た田尻さんがいらっしゃったので緊張して、背中に汗をかきながら2冊の本と、坂口恭平が描く猫の絵が印刷された一筆箋を買って出た。

橙書店の入り口にて
欲しい本がたくさんあったけどとりあえずこれで

「よかったら一目会っていただけないでしょうか」

橙書店を出てそのままさらにしばらく歩き、ある酒屋の店頭でビールを飲ませてもらった。創業100年にもなる店だそうで、お店のお母さんが熊本の話を色々と聞かせてくれた。

だいぶ歩いたので冷えたビールが美味しかった

自然と地震が起きたときの話になった。店の冷蔵庫が壊れて取り替えるのが大変だったこと、この店の辺りはJRの駅が近いからか、停電はしたものの復旧が比較的早かったこと、蛇口をひねっても茶色い水しか出ない状況が数日続いたが、知り合いから井戸水を分けてもらったこと、店の常連さんからたくさん食べ物をもらって、それをあちこちに配ったことなど。店のお母さんは気前のいい人で、お腹が減っているという客がいるとお昼に食べようと思っていたおにぎりをあげてしまったりするらしかった。

私が2杯目に缶チューハイを飲んでいると、ドアが開き、だいぶ若い感じのお兄さんが入ってきて「こんにちは、おぼえてないっすか?」とお母さんに声をかけた。昔よくここにタバコを買いに来ていて、久々に店の前を通って立ち寄ったのだという。「熊本におると? 仕事はしとると?」とお母さんが質問して少しやり取りがあって、そのお兄さんが「懐かしい」と低い声でつぶやいて、お母さんが「何も変わっとらん? おばちゃんも変わっとらん?」と言うのに「うん。なんも変わっとらん。元気そうでよかった」と言ってタバコを買って出ていった。

ほろ酔いとなって店を出て、熊本駅前にとったカプセルホテルにチェックインしてひと眠りした。目が覚めたら夜近くになっている。少し肌寒さを感じて、施設内にシャワーはあったのだが、熱いお風呂に入りたいと思って銭湯を検索し、そこまで歩いていくことにした。

宿の近くから白川を望む

いちばん近い銭湯は入場制限中らしくてダメで、もう少し先まで歩いて「龍の湯」という銭湯に入った。ちょうど客が私だけで、お風呂にもゆっくり浸かれたし、サウナも水風呂もあってうれしかった。

居心地のいい銭湯「龍の湯」でひとっ風呂

すっかり温まって元気になった気がしてスマホを開いたら、Twitter経由でメッセージが来ていた。知らない人からで、私が「熊本に着いたー!」みたいに投稿したのを見て連絡をくれたそうだった。熊本に住んでいる方からで、文面を読むと「夫がスズキさんの本の愛読者です。仕事と育児に追われながら日々忙しく過ごしている彼に、よかったら一目会っていただけないでしょうか」というようなことが書いてあった。「探偵ナイトスクープ」の依頼みたいで、ちょっと不思議だ。ちょうど宿まで帰る途中に軽く飲もうかと思っていたところだったので「私でよければ」と返事をした。

熊本駅近くで、メッセージをくれた方の夫であるIさんという方と合流した。奥さんとまだ幼いお子さんは家で留守番をしていて、「明日の仕事に差し支えない時間に帰ってくればOK」と、Iさんを送り出してくれたのだという。なんだか申し訳ない気がした。

初めて会うIさんと夜道を歩きつつ、「どこかちょうどいい店ないですかね」と探した。しかし、私が適当に選んだ道には居酒屋があまりなく、あったとしても満席だったりして、なかなか腰を落ち着けられなかった。Iさん曰く、「熊本の町は飲み屋街と住宅がはっきり分かれていて、この辺にはあんまり店がないんですよ」とのこと。「店がどこも見つからなければ川沿いで缶ビールでも飲みましょう」と話しながらしばらくは闇雲に歩き、福岡発のうどんのチェーン店である「ウエスト」が見えてきたのでそこに入ることにした。

大きな道路沿いにあったウエスト

「ウエスト」には今まで何度か行ったことがあって、うどんがメニューの中心ではあるけど、もつ鍋も美味しいのを知っていた。しかももつ鍋は一人前が税込みで290円という価格である。ふたりで注文して、具材を追加しながらのんびり飲んだらいいんじゃないかと思ったのである。

安くて美味しいウエストのもつ鍋

今生きて、近い場所で近いものを見ているのだ

Iさんと生ビールで乾杯し、ゆっくり話した。私のことも話したし、Iさんのことも聞いた。Iさんは30歳で、現在は熊本市に住んでいる。生まれも熊本県だが、天草市のほうだったそうで、天草と熊本市内とは、同じ県内でもまったく違うんだという。「熊本市に来てから居酒屋めぐりが楽しくなりました。天草では車がないと居酒屋まで行けなかったですから。だからそれこそ海のそばで缶チューハイ飲んだりしていて、それはそれで楽しかったんですけど」と言う。「海で飲んでいると、海ほたるが光るんです。石とかポンと投げたらむっちゃ光る。『わー! 光った光った!』って言って飲んで、そのうち酔って飛び込んだりして」と、そんな話を聞いているのが楽しい。10年前に熊本市内に越してきて結婚し、現在4歳になるお子さんがいるそうだ。

Iさんのお仕事について聞くと、主にアルコール依存症の方が入居している施設で、ソーシャルワーカーとして働いているとのことだった。その仕事はかなりハードで、仕事の疲れを晩酌で癒す時間が何よりの楽しみなのだという。私の書いた本を2冊持ってきてくれて、サインをさせてもらう。時間をかけてやって来た熊本に自分の本を持ってくれている人がいるのがうれしかった。

まさか自分の本に出会えるとは

「ウエスト」でもっと飲んでいたかったが、コロナ以降の営業時間変更があったのか、案外すぐにラストオーダーの時間が来てしまった。「駅まで歩きつつもう一軒探しますか」と再び暗い道を歩き出した先に、「黒龍紅」というラーメン居酒屋が見つかった。

「もう一軒!」と立ち寄った「黒龍紅」

この店がすごくよくて、ラーメン店でありつつ、居酒屋的なおつまみメニューが豊富で、お酒も色々あって安い。Iさんも今まで来たことがなかったそうで「ここ最高ですね!」とふたりではしゃぎながら、鶏ハラミ炭火焼き、馬刺し、阿蘇たかななど色々注文して食べた。

口の中で溶けるように消えていく馬刺しだった

引き続き、Iさんのお話を聞いた。

――仕事には忙しい時期がありますか?

「春先は忙しいです。季節で依存症になる方が増えるんです」

――Iさんは何人ぐらいの人のお世話をしているんですか?

「自分だけで20~30人は見てます。施設内にソーシャルワーカーが3人いるんですけど、アルコールのほうを見ているのは僕だけなんです」

――大変そうです。お酒とうまく付き合えない人が多いんだと思うんですけど、Iさんはお酒が好きなままですか?

「明日は我が身だと思うんですけどね。仕事を終えて家に帰って飲む酒は今のところめっちゃうまいです(笑)」

――結局、コントロールできればいいんでしょうね。

「そうできると思いたいんですけどね。ナオさんもどちらかというとダメなほうでしょう(笑)」

――ダメですね。全然。自制できない。

「僕も同じなんで、わかりますよ。なんなら僕は今日、本当は休肝日なんですよ(笑)。でも今日はいいんですよ!」

――それはすみません。お休みってあるんですか?

「子供が小さいけん、風邪をひくんです。そのたびに休みとって、有休が全然ないんですよ。10月になったら日数が増えるんですけどね。それまで足りるかなって。坂口恭平の展覧会はよかったですか?」

――見に来てよかったです。今、生きている人が毎日作品を作り続けているという、それがいいと思いました。坂口恭平が今生きているんだなと思えるのが、よかったです。

「そうですよ! 大谷翔平とかもすごいじゃないですか。今あの活躍を見れてるのは幸運ですよ。だからナオさん、僕らも生きなきゃいけないですよ」

と、そんな話をして店の壁に貼られたメニューを改めて見回したら、黒霧島のボトルが2000円で入れられるという。酔った私は「1000円ずつ出してボトル入れませんか!」とIさんに提案した。「いいっすね! またいつかこれで乾杯しましょう!」と、私は自分の名前を、Iさんは娘さんが好きだというバイキンマンの絵をボトルに描いた。

熊本駅前でIさんと別れ、次に気づくとカプセルホテルで朝だった。ひどい二日酔いで、とはいえもうチェックアウトの時間が迫っていたので、ふらふらと外へ出た。

昨日も歩いた白川という川沿いのベンチに腰をおろして、体調が戻ってくるのを待つことにした。この川沿いの風景も、坂口恭平が描いていた気がする。今生きて、近い場所で近いものを見ているのだと思う。天気がよくて、風が心地よかった。Iさんはもう働き始めている時間だろうかと考えながらベンチからよろよろと立ち上がり、駅に向かって歩くことにした。

*   *   *

スズキナオ『自分を捨てる旅』次回第17回は、2023年5月12日(金)17時配信予定です。

筆者について

スズキナオ

1979年東京生まれ、大阪在住のフリーライター。WEBサイト『デイリーポータルZ』、『集英社新書プラス』、月刊誌『小説新潮』などを中心に執筆中。著書に『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』、『酒ともやしと横になる私』、『関西酒場のろのろ日記』、『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』、『「それから」の大阪』、パリッコとの共著に『酒の穴』、『椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門』、『“よむ”お酒』、『のみタイム 1杯目 家飲みを楽しむ100のアイデア』がある。

  1. 第1回 : 蔵前のマクドナルドから
  2. 第2回 : 上を向いて有馬温泉を歩く
  3. 第3回 : つながっている向こうの場所で
  4. 第4回 : 敦賀の砂浜で寝転ぶ
  5. 第5回 : 家から歩いて5分の旅館に泊まる
  6. 第6回 : 煙突の先の煙を眺めた日
  7. 第7回 : 犬鳴山のお利口な犬と猫
  8. 第8回 : 暑い尾道で魚の骨をしゃぶる
  9. 第9回 : 湖の向こうに稲光を見た
  10. 第10回 : 枝豆とミニトマトと中華そばと
  11. 第11回 : あのとき、できなかったこと
  12. 第12回 : いきなり現れた白い砂浜
  13. 第13回 : 予備校の先まで歩くときがくる
  14. 第14回 : “同行二人”を思いながら野川を歩く
  15. 第15回 : 米子、怠惰への賛歌
  16. 第16回 : 生きなきゃいけない熊本
  17. 第17回 : 和歌山と姫路、近いけど知らないことばかりの町
  18. 第18回 : 幸福な四ツ手網小屋と眠れない私
  19. 第19回 : 熱海 夜の先の温泉玉子
  20. 第20回 : 今日もどこかでクソ面倒な仕事を
  21. 第21回 : 海を渡って刺し盛りを食べる
  22. 第22回 : 城崎温泉の帰りに読んだ『城の崎にて』
  23. 第23回 : 寝過ごした友人がたどり着いた野洲駅へ、あえて行く
  24. 最終回 : 秩父で同じ鳥に会う
連載「自分を捨てる旅」
  1. 第1回 : 蔵前のマクドナルドから
  2. 第2回 : 上を向いて有馬温泉を歩く
  3. 第3回 : つながっている向こうの場所で
  4. 第4回 : 敦賀の砂浜で寝転ぶ
  5. 第5回 : 家から歩いて5分の旅館に泊まる
  6. 第6回 : 煙突の先の煙を眺めた日
  7. 第7回 : 犬鳴山のお利口な犬と猫
  8. 第8回 : 暑い尾道で魚の骨をしゃぶる
  9. 第9回 : 湖の向こうに稲光を見た
  10. 第10回 : 枝豆とミニトマトと中華そばと
  11. 第11回 : あのとき、できなかったこと
  12. 第12回 : いきなり現れた白い砂浜
  13. 第13回 : 予備校の先まで歩くときがくる
  14. 第14回 : “同行二人”を思いながら野川を歩く
  15. 第15回 : 米子、怠惰への賛歌
  16. 第16回 : 生きなきゃいけない熊本
  17. 第17回 : 和歌山と姫路、近いけど知らないことばかりの町
  18. 第18回 : 幸福な四ツ手網小屋と眠れない私
  19. 第19回 : 熱海 夜の先の温泉玉子
  20. 第20回 : 今日もどこかでクソ面倒な仕事を
  21. 第21回 : 海を渡って刺し盛りを食べる
  22. 第22回 : 城崎温泉の帰りに読んだ『城の崎にて』
  23. 第23回 : 寝過ごした友人がたどり着いた野洲駅へ、あえて行く
  24. 最終回 : 秩父で同じ鳥に会う
  25. 連載「自分を捨てる旅」記事一覧
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